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【茨城】

<お宝拝見! @茨城、栃木、群馬> 古河市・牛乳博物館

牛乳博物館の入り口

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 取っ手が付いたフラスコ形で、「牛乳五勺(しゃく)」と記された容器(高さ約十二センチ)。コルクで閉じられている。理科の実験器具のような展示品を前に、親子連れら十数人が熱心に見入る。

 担当者は「これは明治時代に、まだ牛乳瓶ができる前、ブリキでつくった牛乳容器だよ」と紹介する。

 ここは、古河市の牛乳メーカー「トモヱ乳業」の本社一階にある日本唯一の牛乳・乳業専門の博物館。一九九四年にオープンした。会社の創業者の故・中田俊男さんが五十年がかりで、約百五十カ国から集めた酪農関連のコレクション約五千点が展示されている。

 館内には、各時代の世界中の酪農用具や牛乳瓶、牛乳パック、牛乳の製造装置などがずらりと並ぶ。

明治時代のブリキ製の牛乳容器=いずれも古河市で

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 特に古い資料では、ギリシャで出土した紀元前二五〇〇年の牛の形のワイン入れ「リトン」のレプリカもある。古くからの牛と人の深い関わりを示す資料で、レプリカと言っても、世界に三百点しかない貴重なものだという。

 国内の古い牛乳瓶コレクションでは、黒い瓶が目を引く。戦時中にガラスが不足し、着色した廃瓶を再利用したためとされる。酪農用具には、牛の乳房炎を予防するためのブラジャーも。横にある人間用のZカップよりも、かなり大きい。

 事務局の増田智彦マネージャーは「日本で、ここにしかない資料は結構ある」と胸を張る。乳業専門の博物館は世界的にも珍しいといい、国内外の研究者が訪れる。七月にはラオス、シンガポール、中国から食品メーカーや学生らが見学に訪れた。

 見学者は年間で五千人近く。夏休みの自由研究に使う子どもも多く、七、八月の見学者は全体の三分の一を占める。はとバスのコースにもなっている。工場見学の一部に組み込まれているため、近年の工場見学ブームで見学者は増えているという。

 博物館とセットになっている工場見学では、単一工場では生産量が日本最大級のラインを見て、牛乳の試飲もできる。「今は(法律で)コーヒー牛乳と表示できなくなりました」「牛乳の紙パックの開け口と反対側には、触るだけで加工乳と区別できるへこみがあります」などと、豆知識も教えてもらえる。

 増田マネージャーは「牛乳について詳しく知ってもらえれば、もっとおいしく飲めるようになりますよ」と太鼓判を押した。 (宮本隆康)

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<牛乳博物館> 東北自動車道館林ICから車で30分。JR古河駅から朝日バス、思案橋下車徒歩1分。日曜、年末年始休館。開館時間は原則午前10時から午後4時まで。牛乳博物館見学とトモヱ乳業工場見学はセットで、所要約90分。無料。原則3人以上のグループで申し込む。問い合わせは同博物館=電0280(32)1111=へ。

 

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