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【茨城】

避難計画 安全、スムーズ 難題直面

 東海第二原発の避難計画作りが難航するのは、約九十六万人という規模で、どう安全にスムーズに避難するかという根本的な課題が解決されないからだ。

 策定のめどが立たない水戸市は、避難先予定の埼玉、千葉両県と、施設の受け入れ容量や物資の確保、避難所の開設体制などを話し合っているという。市は四月、原子力担当を増やしメンバー計四人で作業に当たるが「避難者数が多いので、相手先との調整に時間がかかる」と説明する。

 実効性がある計画にするには、自力で避難できない高齢者や障害者らを乗せるバスなどの移動手段のほか、支援する人も確保しなければならない。

 地震や津波の複合災害などいくつもの想定も必要になり、ある自治体の担当者は「天候や風向き、昼か夜かなどを想定をしたらきりがない」と吐露。計画作りに終わりが見えない。

 七月にあった東海村の避難訓練を取材すると、村民から「渋滞に巻き込まれ、避難は難しい」などの不安の声が相次いだ。別の自治体の住民説明会では「廃炉にすれば、計画は必要ないのでは」という疑問も出ている。再稼働に同意するかを判断する県や村、水戸市などは、そうした声を真剣にくみ取るべきだろう。  (山下葉月)

 

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