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【茨城】

渋谷・新宿にも野菜出発 朝収穫し高速バスで 常陸太田市産お届け

野菜を積んだ新宿行きの高速バスを見送る生産者=常陸太田市で

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 常陸太田市で朝に収穫したばかりの農産物を高速バスで東京都中野区に届けていた事業について、市は11日、新たに渋谷区や新宿区に販路を拡大するための実証実験を始めた。バスの終点・新宿駅南口のバスターミナル「バスタ新宿」を新たな受け渡し場所とし、両区のスーパーやデパートで販売。市産ブランドの向上を目指す。 (五十木奏衣、菅野真二、山下葉月)

 市では二年前から週に二度、道の駅「ひたちおおた」を早朝に出発する高速バスに地元の農産物を積み込み、中野区に運んで店舗で販売してきた。朝収穫し市場を経由しないため、鮮度が良く客に好評な上、宅配業者に依頼していた輸送経費が十分の一で済み、メリットが大きかった。

 この取り組みを拡大しようと、市は中野ルートとは別に月に二度、バスタ新宿で農産物を卸業者に引き渡し、両区の店舗で販売する。スムーズな受け渡しができるかどうかなどの課題を来年三月までに洗い出し、事業として成り立つかを調べる。

高速バスで運ばれた常陸太田市の朝どれ野菜や果物が早速、店舗に並べられた=東京都渋谷区で

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 この日は、市内の農家六人が育てた細長いナスや市のブランドブドウ「常陸青龍」など二十品目約百二十キロが、道の駅に集まった。農産物を積んだバスは午前十時四十分に出発し、三時間後にはバスタに到着。待ち受けた担当者に野菜を次々と引き渡し、午後二時には、渋谷区の店舗に農産物が並んだ。

 農家の平沢宇多子さん(70)は初めてバスを利用し、ピーマンとモロヘイヤを出荷。「孫をお嫁に出すような気持ちで、緊張し落ち着かない」と話し、「おいしい野菜を都内の多くの人に届けたい」とバスを見送っていた。

 大久保太一市長は「市を知ってもらうとともに、農家の方の意欲、所得向上につなげたい」と意気込んだ。

 

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