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【茨城】

車掌1人で特急運行 常磐線きょうから JR水戸支社「安全上問題なく効率的」

ホームの安全を確認しながらドアを閉める「ひたち」の車掌=水戸駅で

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 常磐線特急の「ひたち」「ときわ」で、JR東日本水戸支社が一部列車を除き、二人だった車掌を一人に削減することが分かった。二十日から始める。労働組合側は、乗客の安全確保や車掌の負担増を理由に反対しているが、水戸支社は「効率的な業務運営のため」と説明。車掌の減員は東海道新幹線で起きたような殺傷事件をどう防ぐか焦点になる中、議論を呼びそうだ。 (越田普之)

 JRによると、常磐線特急は従来、中間車と最後尾の車両に車掌が一人ずつ乗っていた。中間車の車掌は主に車内改札やトラブル対応、最後尾の車掌は車内放送やドアの開閉などを担当していたという。今後は、最後尾の一人が全ての業務をこなすことになる。

 常磐線特急と同じような高頻度で運行されている中央線特急の「あずさ」や「かいじ」では、複数の車掌が乗務し、現時点で減員の計画はないという。

 車掌の削減は、昨年十月のダイヤ改正で計画されたが、組合側が猛反発。JR東労組水戸地方本部(水戸地本)などが、車掌の労働密度を調査し、一人乗務が困難だと指摘していた。

 こうした反対を受け、JRは検証を約束し、本格導入を見送った。だが今年七月、「検証の結果、一人乗務は可能」として運用変更を組合側に提示し、そのまま導入した。

 JRは「防犯設備も整備されており、安全上の問題は生じない。車掌の業務量も適正と考えている」と、利用者や社員へ理解を求めている。

 ただ、組合側は「検証結果が開示されていない。議論の出発点にも立っていない」と批判する。今後は、利用者や地域社会などにも現状を訴えていく方針という。

 また、特急の運用変更と同時に、水戸と郡山(福島県)を結ぶ水郡線でワンマン運行を拡大する。新たにワンマンになるのは、平日の七本、休日の十本。JRは「利用状況を確認しており、問題は生じない」と説明した。

 国鉄水戸動力車労働組合の幹部は「ワンマン拡大で不便になれば、さらに利用者が減り、廃線に向かっていく。将来的に、自治体の負担増加にもつながる」と撤回を訴えている。

 

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