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【茨城】

原電前で「東海第二廃炉を」 金曜抗議、来月2日で300回

抗議行動を振り返る花山さん=いずれも水戸市で

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 東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働に反対するため、原電の茨城事務所が入る水戸市の県開発公社ビル前で、六年前から続く毎週金曜の抗議行動が十一月二日、三百回目を迎える。雨の日も、寒い日も参加してきた関係者は「東海第二を廃炉にするまで、やめるわけにはいかない」と決意を新たにしている。 (越田普之)

 抗議行動は「原電いばらき抗議アクション」で、毎週金曜に都内の首相官邸前で続く官邸前デモに呼応し、二〇一二年七月二十日から始まった。

 毎回、午後六時から約一時間半、原電の事務所に向かって再稼働を断念するよう呼び掛けるとともに、プラカードを掲げて通行人にPRしている。

 初回からほぼ欠かさず参加し、司会を務めてきた水戸市の法律事務所事務員花山知宏(ちひろ)さん(41)は「東海第二は他原発よりも古く、百回もかからずに、廃炉が決まると思っていた」と振り返る。

 しかし一四年五月、原電は再稼働を目指し、新規制基準に基づく審査を原子力規制委員会に申請。これに対し、花山さんらは東日本大震災で被災した老朽原発を再稼働させてはならないとの思いで、反対の声を強めてきた。

300回を迎える原電事務所前の抗議行動(2013年7月撮影)

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 花山さんによると、初期は党派を超え約六十人が駆けつけた。多い時には百人以上に上り、飛び入り参加でマイクを握って思いをぶつける若者もいたという。その後、病気や引っ越しなどで、現在の参加者は三十人ほどに減った。

 再稼働に向けた規制委の手続きが着々と進む中、花山さんは「抗議をしても意味がないのでは」と無力感を覚えたこともあったと明かす。それでも「反対の声を可視化し続けなければ、事態がどんどん進んでしまう」と自らを奮い立たせ、思いを同じくする仲間と街頭に立ち続けてきた。

 規制委は近く最長二十年の運転延長を認めるとみられる。「事故が起きれば、三十キロ圏に住む百万人近い人たちが逃げるのは無理」と花山さん。不安を抱く人たちに向け、「五分でも十分でも、一緒に立ってもらえたら心強い」と、参加を呼びかけている。

 花山さんとともに抗議行動をけん引してきた茨城町の日立製作所元社員の川澄敏雄さん(69)も「もう少し参加者を増やせたらと思っている。東海第二を止めるまで、抗議をやめるわけにはいかない」と語った。

 

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