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【茨城】

宇宙から帰還、カプセル内の実験試料 JAXAに歓喜の到着

試料の容器を報道陣に公開するJAXA担当者=つくば市で

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 国際宇宙ステーションから地球に帰還した日本初の小型回収カプセル内の実験試料が13日、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターに届き、職員たちから「感無量」などと喜ぶ声が聞かれた。カプセル本体も18日に船で鹿島港に到着予定で、JAXAはカプセルや試料の容器を検証後に一般公開したいとしている。 (宮本隆康)

 宇宙ステーションから物資を無事に戻すことは、これまでアメリカとロシアにしかできていなかった。有人宇宙飛行に欠かせない技術で、「日本の宇宙開発が一つの壁を越えた」と評されるだけに、午前九時半すぎに実験試料が到着した際には数十人のJAXA職員が集まり、拍手で車両を出迎えた。

 小型回収カプセルは、職員約三十人が約五年がかりで開発した。記者会見した開発チーム長の田辺宏太さんは「打ち上げられてから、この日をずっと夢見ていた。長年待っていたので感動している」と笑顔を見せた。

 実験試料は、無重力の環境で結晶化させた医療研究用のタンパク質など。二千度にも達する大気圏の高熱に耐えるため、カプセルは防護剤で覆われ、試料の容器は真空構造で低温を保つ構造だった。

 試料が良好な状態を保っているかは今後確認されるが、田辺さんは「着水の時間や地点などを見ると、思った通りに飛行しているため、中身は無事だとみている」と話した。

 カプセルは、八日に無人補給機「こうのとり」7号機とともに宇宙ステーションを出発。大気圏突入の際に分離し、十一日午前に太平洋の南鳥島近海に着水した。回収され、船で南鳥島へ運ばれた後、取り出された試料が十三日朝に茨城空港に空輸された。

筑波宇宙センターに到着した実験試料=JAXA提供

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