東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 茨城 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【茨城】

「将軍珈琲」楽しんで 慶喜の味再現 サザコーヒー開発・販売

「徳川将軍珈琲」を紹介するサザコーヒーの鈴木誉志男会長=ひたちなか市で

写真

 水戸藩出身の江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜は、コーヒー好きだったことを示すエピソードが残る。ひたちなか市のサザコーヒーは、子孫の協力を得て、慶喜が飲んだであろうコーヒーを再現。「徳川将軍珈琲」として販売し、好評だ。同社の担当者は「当時の味に近いものになっており、将軍の味を楽しんでほしい」としている。

 慶喜は水戸藩主徳川斉昭の七男として生まれ、一橋家に養子入りした後、十五代将軍となった。明治維新後、慶喜邸の職員が書いた日誌には、コーヒーがなくなってしまい、東京・千駄ケ谷の徳川宗家に届けるよう依頼したとの記述がある。

 慶喜や弟で水戸藩最後の藩主、徳川昭武の資料を展示する千葉県松戸市の戸定歴史館の斉藤洋一館長は「慶喜にとってコーヒーが大切な存在だったことをうかがわせる記述。日常的にたしなんでいたのでは」とみる。

 サザコーヒーの鈴木誉志男会長は、慶喜のひ孫で昨年亡くなった徳川慶朝さんと交流があった。コーヒー通でもあった慶朝さんが焙煎(ばいせん)に携わり、誕生したのが徳川将軍珈琲で、二〇〇四年に販売を開始した。

 将軍だった慶喜が欧米の公使らを大坂城に招いて振る舞ったコーヒーに着目し、幕末期に主流だったインドネシア産のコーヒー豆を使用。当時の味に近づけられるよう、焙煎も工夫を凝らした。鈴木会長は「史実に基づき再現し、苦みもなく飲みやすい。歴史に思いをはせながら飲んでもらえれば」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報