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【第100回全国高校野球選手権大会・千葉】

<熱球譜>挑戦者の気持ちで全力 木更津・野村英登主将(3年)

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 3点を追う八回裏2死の攻撃。ボールに食らいつくと打球は三塁前へ。「絶対、後ろにつなげる」。全力疾走で一塁に飛び込んだ。「挑戦者の気持ちを忘れず勝ちたい一心だった」。泥だらけのユニホームがチームを鼓舞した。

 私立の強豪校ひしめく木更津市で、チームは昨秋、地区大会で敗退、春も夏の甲子園を踏んでいる志学館にコールド負けを喫した。「ミスを恐れ、攻撃的なプレーができなかった。相手の校名に負けていた」

 そんな悔しさが意識を変えさせた。本来、寡黙なタイプだが、チームメートに積極的に話し掛け、自分たちの弱点や対戦相手の強みを冷静に分析し合った。

 臨んだ最後の夏。記念大会で県内の学校が東西に分かれ、例年とは事情は異なるが、二年生エースの菅沼駿一朗投手を中心に、54年ぶりとなる8強入りと快進撃を続けてきた。

 準々決勝の相手はBシードの志学館。「春の借りを返す」と三回までに2点を挙げて逆転に成功、しかし四回、守備のミスが重なり失点、逃げ切られた。

 いろいろな守備位置をこなし、チームを支えた主将は「公立校としての意地は見せられたと思う」と目頭を押さえた。「自分たちの夏は終わったが、挑戦者の気持ちを忘れずに頑張ってほしい」と後輩に夢を託した。 (山口登史)

 

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