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【第100回全国高校野球選手権大会・千葉】

<熱球譜>努力派エース 後輩に夢託す 西武台千葉・神野竜速投手(3年)

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 一回裏、習志野の先頭打者に右前打を浴び、3、4番打者に続けて四死球でいきなり1死満塁。相手の応援席から大音量の吹奏楽が鳴り響く中、制球が定まらない。その時、捕手の上原拓翔選手(三年)や内野陣から「大丈夫」の声がかかる。「5点までは大丈夫。頼れる仲間と一緒に甲子園に行く」。気持ちを切り替えて、後続を併殺に打ち取った。

 最速148キロの直球と鋭いスライダーを武器とする大会屈指の右腕。「かっこいいから」と球速にこだわり、10キロの走り込みに加え、あこがれのプロ野球選手・菅野智之投手(巨人)の動画を参考にして、トレーニングの合間にハンドボールを握って球の回転数を増やすよう心掛けた。こうした努力の結果、冬場から10キロ近く球速が上がった。

 プロも注目する中、始まった西千葉大会はここまで3試合で2失点と、チームをけん引。記念大会で県内の学校が東西に分かれて例年とは事情が異なるが、二〇一二年の8強入りに並ぶ原動力となった。

 迎えた準々決勝。「調子は良かった」と振り返り、キレのある速球などで初回のピンチはしのいだが、二回に失策絡みで3失点、四回は習志野打線に打たれて3点を奪われ、マウンドを降りた。継投した上原選手も五、六回に計3失点。打線も相手エースを打ち崩せず、七回コールド負けとなった。

 エースは試合後、「情けない結果で仲間たちに申し訳ない」と目を赤らめた。今後は大学への進学を目指す一方、後輩たちには「今度こそ甲子園に行ってほしい」。 (山口登史)

 

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