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【第100回全国高校野球選手権大会・千葉】

<熱球譜>重責一身、チーム鼓舞 習志野・川島直之主将(3年)

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 延長十回裏、習志野の古谷拓郎投手(三年)に出したサインは最大の武器の直球だった。だが、内角に構えたミットには届かず、先頭打者に左翼席へのサヨナラ本塁打を浴びた。「投手は悪くない。打てない自分が悪い」

 昨夏の千葉大会決勝。木更津総合に3−4で敗れたその試合では、最後の打者となった。その悔しさを胸に昨夏以降、全体練習以外でもバットを積極的に振り込んできた。今大会では大事な場面で何度も打点を重ねた。捕手としても投手陣をけん引し、準々決勝までの4試合を8失点に抑えた。

 準決勝の相手は秋の県大会で敗れた中央学院。エースの佐藤将聖投手(三年)の好投で七回表まで5−1とリードしたが、その裏、相手の池田翔主将(三年)の本塁打を皮切りに一挙4点を奪われ、同点に追い付かれた。それでも「1点ずつ取っていこう」と前向きな言葉でチームを鼓舞し続けた。

 伝統ある強豪校・習志野主将の重責を一身に背負った背番号2。後輩たちに「来年こそ甲子園の舞台に立ってほしい」とエールを送り、目を真っ赤にして、グラウンドを後にした。 (山口登史)

 

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