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【第100回全国高校野球選手権大会・東東京】

<熱球譜>昨夏の悔しさバネに輝く投打 背番号「5」 木更津総合3年・野尻幸輝選手

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 九回裏2死満塁。143球目に投じた直球で成田の5番打者を中飛に打ち取ると、背番号5の右腕は、握り締めた両拳を高々と掲げた。「やったぞ」。マウンドに駆け寄るナインと抱き合い、喜びを分かち合った。

 持ち前の勝負強さが評価され、昨年夏の甲子園に二年生ながら5番打者・三塁手として出場。1安打を放ったが、初戦で敗れた。

 「去年までは先輩たちに良い経験をさせていただいた。チームを引っ張り、後輩たちに良い経験をさせるのは自分の使命」。練習では誰よりも早く参加することを心掛け、打撃に磨きをかけた。

 昨夏と異なり、絶対的な投手の柱が不在というチーム事情もあり、昨冬からは投手陣の一角にも加わった。毎日のように100球以上、投げ込み、現在では最速143キロの直球と複数の変化球を投げ分けるまで成長した。

 木更津総合の五島卓道監督は「対戦相手が決まってから、準決勝と決勝は野尻と決めていた」と厚い信頼を寄せる。

 決勝の相手は、昨冬の県選抜で仲間だったプロも注目する捕手の田宮裕涼主将(三年)率いる成田。「絶対に抑えて、甲子園に行く」。闘志を前面に出した投球で、2点に抑えた。打撃でも5打数2安打1打点と、主砲としての存在感も見せつけた。

 3年連続の夏の甲子園。自身としては2度目の夏の舞台に向け、ガッツあふれる背番号5は「一本ヒットを打ち、勝利に導きたい」と力強く抱負を語った。(山口登史)

 

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