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【第100回全国高校野球選手権大会・東東京】

<熱球譜>「自分たちのプレーできた」 成田3年・田宮裕涼主将

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 8点のリードを許し、迎えた八回裏無死。狙っていた直球に食らいつき、中前打を放った。後続の安打で本塁に生還。「全員まだ諦めていない」。そう感じながら、ベンチで待つ選手とハイタッチして喜んだ。

 尾島治信監督が「一番うまい選手を」と昨秋、主将に指名した。言葉でチームをまとめることは苦手で、当初は「空回りしていた」(尾島監督)という。

 昨夏の大会は上級生に囲まれて出場。重圧に押しつぶされそうになったが、その経験から、プレーで見せるしかないとの思いを強くした。県選抜でも主将に選ばれた。この日の決勝でも笑顔を心掛け、マウンドに駆け寄っては「大丈夫、大丈夫」と声をかけ続けた。

 九回裏2死の打席では、二塁手近くにゴロを放ち、全力疾走で一塁に頭から滑り込んで内野安打とし、意地を見せた。試合後「粘り強く攻撃する自分たちのプレーができたので、悔いはない」と述べた。

 尾島監督は「冷静なプレーで、チームを引っ張る選手に成長してくれた」とねぎらった。プロ注目の背番号2は「最後の大会にみんなとここまで来られて良かった。主将として立てて幸せ」と声を震わせた。 (黒籔香織)

 

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