東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 高校野球大会・首都圏 > 埼玉 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

【第99回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<熱球譜>支え合った両エース 浦和工3年・梶大地投手

写真

 同点で迎えた九回表。二者を打ち取り、迎えた3人目の打者への初球が、スタンドへ運ばれた。コース、キレとも自信の一球だったのに。

 「あれを打たれたら仕方ない」。心が折れそうになる一撃だったが、帽子のつばの裏に書かれたメッセージに救われた。「大地頼むよ」。ベンチで見守るエース・染谷大樹投手が書いてくれた言葉だ。残った気力を振り絞り、後続を打ち取った。

 先発に定着してわずか一カ月。以前は捕手として染谷投手を支えていたが、豊富な球種や制球力を買われた。だから、背番号は「2」のまま。「1」はベンチで見守る同学年の染谷投手が背負う。大会直前までエースナンバーを争い、全体の練習後に一緒に走り込むなど、互いに高め合ってきた。

 九回裏には一打同点の場面で中飛に倒れ、最後の打者になった。「悔しさはある。でも出し切れた」と涙する背番号「2」のエースに、マウンドに立てなかったもう一人のエースも、泣きながら声をかけた。「おまえが投げたなら納得だ、お疲れさま」 (牧野新)

 

この記事を印刷する

PR情報