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【第99回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<熱球譜>監督信じ、春から急成長 武蔵越生3年・双木温斗投手

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 「夏はおまえに全てを懸けたい」。春季大会のブロック予選初戦で大敗した4月。泉名智紀監督から夏のマウンドを託された。

 「今は身体全体を使って投げていない。下半身が使えるようになれば、この子は化ける」。監督の胸中はこうだった。本人は「もっと腕を速く振りたい」と真逆の意識だったが、「監督の決意がうれしくて、ついて行こうと決めた」。

 それから階段ダッシュや150メートルの全力疾走などで、徹底的に下半身をいじめた。上半身に頼っていた投球フォームは一から見直し、下半身で力をためて全身をしならせるようにした。

 迎えた夏。春にはぶかぶかだったズボンははち切れそうになっていた。120キロそこそこだった直球は最速135キロに。それまで決め球にはならなかった変化球も、制球力に加えキレを増して武器となった。

 この日は8失点を許して敗れたものの、昨夏覇者・花咲徳栄の岩井隆監督をして、「なかなか打ち崩せなかった」とうならせた。

 夏が終わり「いい投手になってくれた」とほほ笑む泉名監督に、「ありがとうございました」と、笑顔で感謝の言葉を伝えた。 (牧野新)

 

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