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【第100回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<熱球譜>文武両道 4番の一発 山村学園3年・長谷川兼太選手

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 130キロ台後半の直球がゆっくり向かって来るように感じた。「振ったらスタンドまで行くな」。余裕を持って捉えた打球は悠々と風を切り、思った通りの放物線を描いた。

 昨夏、強打で全国優勝した花咲徳栄を七回途中まで2失点に苦しめた絶対的エースがまさかの初回2失点。その直後の二回先頭で放った一発に「悪い雰囲気を一蹴してくれた」と監督は拍手を送った。

 チーム内ではずばぬけた頭脳派。野球推薦で入学しながら、試験では常に学年トップクラスの成績を維持してきた。

 「勉強もおろそかにしない」と練習はチームで決められた時間のみ。終わると一番に着替え、帰りの電車は英単語帳を開いた。

 それでも誰よりも数をこなそうとどんな練習でも先頭を譲らなかった。その姿が仲間から信頼を集め、自らも「打撃では誰にも負けない」自信をつけた。

 「負けは悔しいけど、最後に本塁打を打ててよかった」。文武両道を続けてきた4番は晴れやかな気持ちで夏を終えた。 (牧野新)

 

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