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【第100回全国高校野球選手権大会・埼玉】

<熱球譜>けがの痛みこらえ熱投 聖望学園3年・坂本颯太投手

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 「今年はおまえのチームだ」。監督が直接本人に伝えるほど信頼を寄せる投打の中心は、浦和学院との対戦に照準を合わせてきた。

 投手としては打者の手元で伸びる自慢の直球を生かすため、同じフォームで遅いチェンジアップを投げられるように練習。強力打線を封じる策を講じてきた。

 監督の勝利プランは「3失点まで」。投手層が厚い浦和学院から大量得点は望めない。勝つにはエースの好成績が絶対条件。だが万全な状態でマウンドに上がることはできなかった。

 実はけがを隠しながら大会を戦ってきた。六月末に背中に強烈な痛みを感じて以来、痛み止めを飲んで試合に出続けている。

 序盤は低めにコントロールできた変化球が高めに浮き出し、磨き続けた直球も外野まで運ばれた。計七回で自責点は5点。浦学打線は甘くなかった。

 それでも試合後、痛みを敗因にしなかった。「全部出し切った。相手が上だっただけです」。すがすがしく、潔い涙が頬を伝っていた。 (牧野新)

 

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