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【神奈川】

鎌倉大仏 右頬の金 金箔?金メッキ? 調査で解明に期待

鎌倉大仏の右頬に、かすかに残る金の跡(茶色がかった部分)=鎌倉市で

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 保存修理が必要か判断するため、三月まで進められている鎌倉市の鎌倉大仏(銅造阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう))の調査。新たな機器の使用により、これまではっきりしていなかった右頬に残る金の技法が判明する可能性があるという。大地震による倒壊を防ぐ仕組みのチェックも行われるなど、秘められた技術に注目が集まっている。(草間俊介)

 大仏は建造当初は金色に輝いていたと推定されている。一月下旬に報道各社に公開された際には、右頬の一部に金の跡が見て取れた。金箔(きんぱく)を貼っていたという見方が多いが、鍍金(ときん)(金メッキ)の可能性もあり、特定できていない。

 調査を担当する東京文化財研究所保存修復科学センターの森井順之(まさゆき)主任研究員によると、今回は、金属成分が分析できる蛍光エックス線で調べている。森井主任研究員は「金箔か鍍金か、技法が判明する可能性がある」と説明している。

 「免震装置」のチェックも大きなテーマ。強固に造られた台座の上に、重さ百トンを超える銅像が置かれており、大地震の際は、台座の上を滑ることで倒壊を免れてきたといわれている。実際に、一九二三年の関東大震災では四十センチ近く前へ動いている。

 五九年から二年半行われた「昭和の大修理」では、台座をコンクリートで強固にし、大仏が滑りやすいように上面を御影石に。大仏と台座の間には、ステンレスの板を座布団のように入れた。

 今回の調査では、細い管のファイバースコープをすき間から入れて、こうした免震装置に異常がないかチェックする。

 調査後、シート、足場を撤去。三月十日までにすべての作業を終了する計画だ。

 

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