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【神奈川】

「ごうどいち」節目の30回 保土ケ谷の朝市 来月1日に

「歴史を生かした街づくりが大事」と話す近藤さん=横浜市保土ケ谷区で

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 旧東海道保土ケ谷宿(横浜市保土ケ谷区)の歴史を生かした地域づくりを目指して始まった「宿場朝市ごうどいち」が5月1日、30回目の節目を迎える。着想の元になった「神戸(ごうど)市」は、江戸時代から続いてきたが、戦後の混乱期に消滅。2013年、地元住民が現代風にアレンジして復活させ、今では地域活性化のために重要な催しになっている。 (志村彰太)

 「以前は旧東海道に注目する人は少なかった。今は地域一体となって保土ケ谷宿を盛り上げている」。保土ケ谷宿の歴史を生かした地域づくりに二十年以上、関わってきた近藤博昭さん(67)は胸を張る。近藤さんは、今年創業百三十年のそば店「桑名屋」四代目店主で、「ごうどいち」をはじめとする一連の宿場関連イベントの発案者でもある。

 近藤さんは三十代のころ、歌川広重の東海道五十三次にある保土ケ谷宿の作品に、そば屋を表す「二八」と書かれた看板があるのを見つけた。「うちもそば屋。地域のためにできることがある」と、旧東海道の歴史を生かした地域にしようと決意。手始めに二十六年前、桑名屋を江戸時代風に改装した。

 周りの商店主らも加えて活動を始め、一九八九年から毎年十月に宿場祭りを開催。フリーマーケットや飲食販売などに多くの家族連れが訪れる。毎週火曜には「朝市街道」と名付け、旧東海道沿いの店舗で地元農家の野菜を販売する。

 近藤さんによると、神戸市は十八世紀、現在の保土ケ谷区神戸(ごうど)町の神社が開く年末の恒例行事だった。「旧東海道沿いの二百メートルに行商人がずらっと並ぶ一大イベントだったらしい」と近藤さん。

 三年前、これを現代風に復活させようと、地元の三十以上の団体を誘って「ほどがや 人・まち・文化振興会」を結成。JR保土ケ谷駅西口商店街の広場を使って、季節に合わせた商品を販売したり、保土ケ谷の昔の写真を展示したりする「ごうどいち」を始めた。一、八月を除く毎月第一日曜に開いている。

 「新茶の季節だから」と、桑名屋では茶そばを販売するという。近藤さんは「三十回といっても、まだこれから。今後は宿場資料館を造ったりして、もっと外から人を呼べるようにしたい」と話している。

 

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