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【神奈川】

大正〜昭和、ハマの歴史凝縮 山下公園を振り返る

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 関東大震災(一九二三年)の復興公園として、三〇年に完成した山下公園(横浜市中区)の歴史を振り返る企画展が、横浜都市発展記念館(中区)で開かれている。展示を担当した青木祐介・主任調査研究員は「山下公園は横浜の大正、昭和期の歴史が凝縮されている」と話す。毎週月曜休館で、七月三日まで。 (志村彰太)

 山下公園は、関東大震災で生じたがれきで海岸を埋め立てて完成したが、青木さんによると「がれき処分のために造られた公園ではない」という。実際、大震災前の都市計画に「海岸遊歩道」を造成する案があった。このため、がれきで公園を造成する復興計画が立案されたのは、大震災から一カ月後という早さだった。

 公園の設計は、隅田公園(東京)も担当した内務省復興局の折下吉延(一八八一〜一九六六年)。海につながるボート発着用のプールを設けるなど、斬新なアイデアが盛り込まれた。プール部分は、現在は花壇になっている。

 完成から五年後、「復興記念横浜大博覧会」が公園内で開かれ、観光資源としての山下公園をアピール。戦後は米軍の将校住宅用地として接収され、五九年までに順次返還されて現在に至る。

 会場には、こうした経緯が分かるような写真や新聞記事、ポスター、図面など二百点が並ぶ。横浜大博覧会では、生きたクジラが展示されたと言われるが、その証拠となる写真が見つかり、初公開している。

 青木さんは「震災や戦争、戦後の開発を経て今の山下公園がある。山下公園から横浜の歴史が読み取れる」と話している。

 

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