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【神奈川】

湯河原の小中学生1524人が制作 隈研吾さん監修の陶板、駅前に

陶板レリーフの完成を子どもたちと喜ぶ隈さん(手前)=湯河原町で

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 湯河原町のほぼすべての小中学生が制作に参加し、世界的な建築家隈(くま)研吾さん(62)が監修した「陶板レリーフ」が、JR湯河原駅前に完成した。町村合併六十周年の記念事業。未来を担う子どもたちに駅前整備にかかわってもらおうと企画し、町にゆかりの深い隈さんが協力した。事業費二千万円。 (西岡聖雄)

 隈さんは、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の設計を手掛けるが、改修中の湯河原駅前ロータリー(来年秋に完成予定)も設計した。小学生時代、会社員だった父に連れられて毎週末、町内のゴルフ場に来た懐かしい場所という。

 「まっすぐ、すくすく育つ竹」をモチーフにしたレリーフは、縦三メートル、横七・六メートル。町立三小学校と一中学校に通う千五百二十四人がそれぞれ、筒状の粘土(長さ二十センチ)に手で跡をつけて焼き、並べた。一個一個の表情は違うが、全体では一つのアート作品となり、多様性の調和を表す。

 陶板の右上には縦に筋の入った隈さん自身の作品も含まれる。自ら制作したアート作品は初めてという。

 隈さんは「今までは全部自分で図面を描いて完成させてきたが、究極のパブリックアート。子どもを参加させるという話を聞いた時、こんなやり方があったのかと鳥肌が立った。駅に自分の作品があるということは、子どもたちにとっても大きい」と評した。

 参加した吉浜小六年の安西那々美さんは「げんこつをつけて作ったみんなの作品が集まると、すごくなるんだと思った」と話した。

 町によると、陶板の所々にナットを埋め込んでおり、イベントやワークショップ時、別のアートを掲示したり花や布で飾ったりして、新しい表情を創造できる。町は、市民が関わり続けるアートとして育てていく。

 

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