東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

戦時中、細菌兵器を研究「登戸研」 明大で企画展

取り壊された登戸研究所の建物を紹介する写真が並ぶ企画展会場=多摩区で

写真

 川崎市多摩区の明治大学平和教育登戸研究所資料館で、企画展「『登戸』再発見−建物と地域から追う登戸研究所」が開かれている。戦時中、細菌兵器が研究された登戸研の敷地内外の施設を、地名の観点から紹介するなどしており、資料館は「私たちが生活している足元の歴史と、かつての戦争の痕跡を感じてほしい」と来場を呼び掛けている。(山本哲正)

 解説パネルが二十枚あり、登戸研の所在地は「生田」だが、なぜ「登戸研究所」とされたのか、という謎を示す。そして理由の一つとして考えられるのは、登戸研への通勤に利用しやすい駅が「稲田登戸」(現在の向ケ丘遊園駅)だったことを挙げている。

 「生田」の名前が明治時代にできたのに対し、「登戸」は十六世紀の史料にもみられ、知名度が高かったともみられる、という説明もある。また、「場所を特定できないようにして情報かく乱を狙った」との見方も示している。

 周辺施設の一つとしては、跡地が専修大学生田キャンパスになっている日本電気研究所生田分所を紹介。戦時中に電波兵器の研究をしていたことは登戸研と共通し、両者に「何らかの接点があったと考えられる」とまとめている。

 パネルのほか、これまでに取り壊された登戸研の建物を一九五〇年代や八〇年代などに撮影した写真を約二十点、配管の図面なども展示している。

 資料館は、多摩区東三田一の一の一、明治大学生田キャンパス内にある。企画展は来年三月二十五日まで。期間中、生田キャンパス内に残る登戸研の史跡をめぐり記念品(数量限定)をもらえるスタンプラリーを開催中。スタンプシートは資料館、生田キャンパスの守衛所で配布している。開館は原則水〜土曜の午前十〜午後四時。入館無料。問い合わせは、資料館=電044(934)7993=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by