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【神奈川】

「北条文化のブランド化を」 風魔忍者の観光資源化へ県など講演会

講演する甚川さん=小田原市で

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 県や小田原市、小田原ヒルトンなどは、小田原市で、忍者の日(二月二十二日)を記念した講演会を開いた。戦国時代に小田原北条氏を陰で支えた風魔(ふうま)忍者を観光に生かそうと、六十人が参加した。

 徳川幕府に仕えた伊賀や甲賀忍者に比べ、北条滅亡後に消えた風魔の記録は乏しく、北条家の旧臣が江戸時代に著した北条五代記に記された程度。六千通近く残る北条氏の古文書のうち、忍者の活動記録は一通しかなく謎が多い。

 各地で開かれている忍者ショーや手裏剣打ちなどのイベントだけでは忍者の里として、小田原を差別化できない現状がある。

 講師を務めた野人流忍術主宰、甚川浩志さん(47)は「北条が治めた広い地域を巻き込んで北条文化のブランド化を図り、小田原を関東忍者や坂東武士の聖地へ」と提案した。

 甚川さんによると、甲斐・武田軍との最前線にあった北条方の檜原城(東京都檜原村)の近辺では「一五七二年、風間(ふうま)某が六ケ村に逗留(とうりゅう)」の記録が残る。小田原市観光協会は今後、風魔関連の情報提供を北条ゆかりの自治体や市民へ呼び掛け、外国人観光客への誘客に取り組む。

 東京都あきる野市で忍者研修や和の文化を外国人観光客らに伝える甚川さんの所へ来る人のうち、アクロバティックな忍者像を持つのは日本と米国、中国人という。欧州や中東、ロシアの人は、影に徹した忍者の文化、礼を尽くしてすきを見せない刀の置き方などの精神性を重視。「国によって求める観光も違う」とアドバイスした。 (西岡聖雄)

 

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