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【神奈川】

来月上旬にリニア新駅着工へ 相模原・橋本駅近く

リニア駅の準備工事が行われる現場。周辺には住宅もある=相模原市緑区で

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 相模原市緑区の橋本駅付近に計画されているリニア中央新幹線の仮称・神奈川県駅整備に向けた準備工事が5月上旬に始まる。同駅を巡り、具体的にくいなどを打ち込む初めての工事となる。事業主のJR東海は4月に2度の住民説明会を開いたが、参加者からは騒音や交通安全対策への懸念、説明会の開催方法を巡る不満も漏れた。 (井上靖史)

 「騒音や振動が心配だ。具体的にどの程度発生するのか」。二十二日、緑区内であった説明会。参加者によると、二時間に及んだ全体の半分以上が質疑応答の時間に充てられ、三十人ほどの参加者から質問が相次いだ。JR東海や施工者のジェイアール東海建設の担当者計約十人が説明に当たった。

 準備工事は橋本駅の南西約四百メートル、国道16号沿いの東京電力橋本変電所北側の敷地で実施される。地下約三十メートルに駅ホームや線路を整備するため、東西方向へシールド掘削する発進基地を設けるのが目的。将来的に基地は六百平方メートル(縦三十メートル、横二十メートル)の範囲を掘って作られるが、今回はまず長方形の穴の周辺に深さ三十メートルまでくいを打ち、土留めの壁を造る。

 期間は本年度いっぱい。今回の工事では穴は掘らないとし、JR東海の説明によると発生する残土は五百〜千立方メートル未満。工事用の車両の運行は一日最大約百台。運行時間帯は午前七時〜午後六時とした。通学時間と重なる午前七時四十分〜同八時十分は車両の出入りを制限するという。

 騒音や振動に関する質問に対し、JR側は騒音は基準値(八五デシベル)以下の八〇デシベル、振動も同七五デシベル以下の七一デシベルにいずれも最大でも収まるとした。環境保全の調査も定期的に行い、県や市へ報告するという。

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 質疑応答では交通安全対策への心配も上がった。参加者の男性は現場が近くの橋本小学校の通学路であることを踏まえ、「下校時間も車両の出入りを制限するべきだ」と指摘。車両の運行時間帯をめぐっても「付近は渋滞の多い場所だが、時間調整で路上駐車するトラックが増えるのでは」と懸念する声があった。

 また今回の説明会の実施が市や自治会、警察のほか現場近くのごく一部の住民にしか知らされなかったことへの反発も相次いだ。説明会に参加した二十代の男性は終了後、取材に「工事に伴う渋滞などは広範囲に影響が及ぶ。近所の人だけで良いのか」と話した。

 リニア中央新幹線は東京・品川と名古屋間で二〇二七年の開業を目指している。県内では川崎市内でもリニアのトンネルと地上をつなぐ非常口などが設けられる。

 

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