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【神奈川】

救助活動サポートの災害対応ロボット 藤沢市消防局が公開訓練

がれきや水たまりを越えて進む「アルバトロス」=藤沢市で

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 藤沢市消防局は十八日、同市石川の市消防防災訓練センターで、災害時に現場の情報を収集するロボットの公開訓練を行った。活用されれば、建物倒壊による二次災害のおそれがある現場でも、消防隊員の安全を確保しながら救助活動ができるようになる。

 ロボットを開発したのは、東京電力福島第一原発事故の際、被害状況を調査するためのロボットも製作した「移動ロボット研究所」(鎌倉市)。三年前に試作機を作り、藤沢市消防局の意見を聞きながら改良して、災害対応ロボット「アルバトロス」を完成させた。

 アルバトロスは、長さ約五十五センチ、幅約四十センチ、高さ約二十五センチで、重さは二四・五キロ。消防隊員が持ち運びやすいよう、試作品を小型化、軽量化した。一年間の期限で二機が同消防局に無償で提供され、現場の意見を基にさらに改良点を探る。

 アルバトロスには、タイヤの代わりに、障害物を乗り越えることができるサブクローラーが付いており、深さ一メートル程度の水たまりの中にも、約十分間ほど入ることができる。カメラやマイクも装備し、要救助者の様子を撮影したり、離れたところで操作する隊員が要救助者と会話をしたりすることもできる。

 公開訓練では、がれきや水たまり、坂道を越えて、要救助者の様子を撮影。見学者はモニターを通じて、現場の様子を確認した。消防局の職員は、暗い場所では赤外線カメラが活用できることや、ガス漏れ事故の現場でも安全に調査できる構造になっていることなどを説明した。

 移動ロボット研究所は六月から、販売価格九百二十万円で、全国の自治体などにアルバトロスを販売する。移動ロボット研究所の小柳栄次社長は「今後はロボットを維持管理するためのサポート体制も検証し、継続して事業展開できるように体制を整えたい」と話していた。

  (布施谷航)

 

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