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【神奈川】

演奏家の拠点を日本に みなとみらいで30日から教育音楽祭

大友直人さん(左)とアラン・ギルバートさん=東京都港区で

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 国内外の若手クラシック演奏家が夏の寄宿舎で音楽を学び合うようなユニークな音楽祭が30日、横浜みなとみらいホール(横浜市西区)で始まる。有望な若手が一流の音楽家の指導を受け、腕を磨く教育音楽祭「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)ヨコハマ2017」。今年の参加は選抜した21人で、期間中、コンサートも開く。7月17日まで。 (梅野光春)

 「東京や大阪ではクラシック演奏会が盛況で、一流のアーティストが来る。しかし演奏が終わればすぐ帰ってしまい、活動の拠点になっていない。アンバランスではないか」−。MMCJの創始者の一人、指揮者の大友直人さん(58)=群馬交響楽団音楽監督=によれば、こんな問題意識が活動の出発点という。

 「日本に活動拠点を置く音楽家を育てたい」の願いを込め、音楽祭を発案。旧知の指揮者アラン・ギルバートさん(50)=ニューヨーク・フィルハーモニック音楽監督=と二人で国内や欧米から講師を招き、二〇〇一年にスタートさせた。海外の若手に日本の音楽界を体験してもらい、国内の参加者には国際的な環境を提供している。

 参加資格は十八歳から二十代の器楽奏者。期間中は練習室にこもり、合奏方法などの指導を受ける音楽漬けの日々だ。そこで「オーケストラにフィットしつつ、自分の人間性も出し、豊かな音楽をつくることを学ぶ」とギルバートさんは説明する。奏者間のコミュニケーション力を培うため、出身国の違う二人で一部屋に宿泊。費用はMMCJ側が全額負担する。

 修了生は昨年までに四百五人を数える。一二年の日本音楽コンクール一位のバイオリニスト会田莉凡(りぼん)さんや、一四年のヨハネス・ブラームス国際コンクール(オーストリア)一位のチェリスト上野通明さんら数々のプロ演奏家を輩出した。

 今年は六十人が応募し、フランスやカナダ、台湾など九つの国・地域から二十一人を選んだ。日本からは東京芸大や桐朋学園大でバイオリンやチェロを専攻する学生ら六人が参加する。大友さんは「十七回目を迎え、どう教えるべきか、講師も経験を積んでレベルアップした。自分の音楽の世界を広げてほしい」と受講生に期待する。

 受講生らによるコンサートは四回予定。横浜みなとみらいホールでは、七月十二日午後六時からと、十七日午後二時からの二回。十六日午後二時からは、東京都千代田区の紀尾井ホールで開く。講師のコンサートは七月八日午後二時から、横浜市戸塚区の区民文化センターで。いずれも有料。

 問い合わせは、MMCJ事務局=電03(3470)3361=へ。事務局は、活動資金の寄付も呼び掛けている。

 

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