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【神奈川】

川崎空襲知ろう 軍需工場で働いた女性が講演

対馬さん(右)と話す鈴木さん=横浜市鶴見区で

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 川崎市中原区の住民らでつくる「川崎中原の空襲・戦災を記録する会」が十日、区内で、「親子で知ろう 中原の空襲」と題した催しを開く。川崎大空襲(一九四五年四月十五日)で被災した軍需工場で働いていた女性が自らの体験を語る。戦争体験者が年々少なくなる中、戦時中の様子を後世に伝える貴重な機会になりそうだ。 (小形佳奈)

 話をするのは、神奈川師範学校(現横浜国立大教育学部)女子部に通っていた鈴木京子さん(88)=横浜市鶴見区。

 四五年一月から勤労動員で、今の中原平和公園あたりにあった「東京航空計器」で爆撃機に使う部品を作っていた。

 川崎大空襲のあった夜は、横浜の自宅から川崎方面が赤々と燃えるのが見えた。翌朝、工場に行くと「大きな機械が赤茶色に焼けただれていて。情けないと思った」と振り返る。

 戦後、横浜市の小学校で教壇に立った鈴木さんは、自らの戦争体験を教え子に伝え続けたが、定年後はそうした機会は少なかったという。

 今年四月、日吉台地下壕(ごう)=横浜市港北区=の見学会に参加したところ、地下壕保存の会メンバーで、記録する会事務局長の対馬労(つとむ)さん(69)と出会い、体験を話したことがきっかけで、今回の講師を務めることになった。

 鈴木さんは「機銃掃射から生き延び、横浜の空襲ではすごい数の死体も見た。戦争を知らない世代に話したいことがいっぱいある」。対馬さんは「師範学校の教育が、戦中戦後でどう変化したのか聞いてみたい」と話す。

 催しは毎年夏に開かれ、今年で五回目。十日は午後二時から、中原市民館=新丸子東三=の二階視聴覚室。読み聞かせグループ「おと絵がたり」による昔話と、川崎大空襲の体験者が描いた絵を元にした紙芝居の読み聞かせに続き、鈴木さんが話をする。入場無料。問い合わせは、対馬さん=電080(1324)0141=へ。

 

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