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【神奈川】

ベルマーレ、ユース ベスト8進出 湘南DNA 後代も

ヴィッセル神戸戦に挑む湘南ベルマーレの選手たち。見る者に感動を与えるのに、トップもユースも変わりはない=前橋市で(湘南ベルマーレ提供)

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 7月23日に開幕した第41回日本クラブユースサッカー選手権U18の全国大会。湘南ベルマーレユースは8年ぶりに出場し、その時以来となるベスト8進出という結果を残した。全国の切符をつかむまでの熱戦もさることながら、本大会でも大いに周囲の心を揺さぶる戦いを演じてくれた。

 連日、前橋市での試合とあって、筆者は5試合のうち1試合しか現地で見ることができなかった。それでも唯一観戦したグループリーグ第2戦、ヴィッセル神戸U18との一戦は、彼らの奮闘ぶりを知るのに十分な機会になった。

 西日本の高校生チームの最高峰を争う高円宮杯U18サッカーリーグWESTで首位(8月6日時点)を走る神戸に、トップチーム顔負けのハードワークでボールを刈り取り、奪ったら素早く縦に展開し相手ゴールに迫る。愚直なまでに自らのやるべきことを体現した試合は、神戸に攻め入られる場面をつくられながらも3−0で勝利。視察に訪れていたトップチームの曹貴裁(チョウキジェ)監督をして、前日モンテディオ山形に敗戦を喫した自らのチームは、高校生たちの姿に立ち返る必要があると言わせたほどだった。

 筆者は大会期間中、試合を終えるごとにユースチームの時崎悠監督の言葉を拾った。指揮官の語る言葉を追うと、高校生たちの成長の軌跡が目に浮かんだ。

 「今まではこういう苦しい試合で失点して負けてしまっていた」「最後まで諦めずにプレーする選手の姿に成長を感じた」。指揮官は、大会期間中も成長を最大限加速させることを信条に臨んだ。「われわれの目標は全国で優勝することではなく、大会を通じさらに選手が成長する糧となる経験をすること」。話す言葉には、高校生に負けないはつらつとしたエネルギーがみなぎった。

 初のベスト4を懸けて戦ったFC東京U18との準々決勝は2−6で敗れた。J3のプロのピッチを経験したことがある選手を複数擁し、最終的に大会を制したFC東京に力量の差を見せつけられた形だった。

 それでも湘南のDNAは、確かに彼らに刻まれていた。4点を先行され、試合は決したと思われた後に2点を返し、最後まで相手のゴールを目指し走り抜いた。「攻撃的で、走る意欲に満ちあふれた、アグレッシブで痛快なサッカー」は後代にも受け継がれている。 (吉川真行=湘南ベルマーレ広報)

 

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