東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 9月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

禅寺丸柿と歴史ウオーキング 来月6日、麻生でイベント

昨年の柿もぎ体験で「ばっぱさみ」を使い収穫する参加者ら=麻生区提供

写真

 川崎市麻生区が原産とされる「禅寺丸(ぜんじまる)柿」に親しんでもらうイベントを、区と麻生観光協会が企画した。10月6日、もいだ柿をその場で味わったり、歴史観光ガイドの案内で区内の寺社などを巡ったりする「禅寺丸柿歴史散歩」で参加者を募っている。 (山本哲正)

 禅寺丸柿は、小ぶりな甘柿で、種は大きい。市教育委員会文化財課によると、諸説あるが、約八百年前の鎌倉時代、この地域で発見されたとされる。栽培が広がり、明治の末に最盛期を迎えたが、その後は新種の登場や都市化などの影響で減っていった。

 一九九五年に発足した柿生禅寺丸柿保存会が、原木を守る活動を展開。王禅寺(同区王禅寺)境内のものなど区内に残る禅寺丸柿七本が、二〇〇七年に国の登録記念物になった。

 現在、区内には千三百本余りの禅寺丸柿があり、このうち二・六トン前後を二十軒ほどの農家らが十月中下旬に収穫。保存会で「かわさき柿ワイン 禅寺丸」に加工し、大型農産物特売所「セレサモス」の麻生店(同区黒川)と、宮前店(宮前区宮崎)などで販売している。

 禅寺丸柿が広まった伊勢原市や東京都町田市の生産関係者らが一二年に麻生区に集まった、「禅寺丸柿サミット」が開かれた十月二十一日を、「禅寺丸柿の日」としており、今回もその関連イベントだ。

イベントで散策コースに組み込まれた汁守神社=同区提供

写真

 一方、区などによる柿もぎ体験イベントは一五年に始まった。五、六メートルの長さがあるもぎ取り棒「ばっぱさみ」を使い、高い位置に実った柿を小枝ごと折り取る。あまり流通しない禅寺丸柿を食べられる貴重な機会で、過去二回は応募倍率が約十倍と人気だった。

 今回は、武蔵国の総社の大國魂(おおくにたま)神社(東京都府中市)に供える汁物を調える役目を担ったとされる汁守(しるもり)神社(麻生区黒川)や、室町時代に開かれた西光(さいこう)寺(同)などを歩いて巡る約三・四キロコースの散策を交えることにした。保存会事務局の中原泰人(やすひと)さん(40)は「歴史ある禅寺丸柿の新たなファンが生まれるとうれしい」と期待する。

 当日は午後一時、小田急多摩線黒川駅北口に集合。午後四時半ごろ同駅で解散予定。荒天中止。資料代五百円。往復はがきで、「禅寺丸柿歴史散歩」と参加者全員の住所、氏名、年齢、電話番号を書き、〒215 8570 川崎市麻生区万福寺一の五の一、麻生区地域振興課まで申し込む。九月二十日の消印有効。定員三十人(募集多数の場合は抽選)。問い合わせは同課=電044(965)5113=へ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報