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【神奈川】

デジタルと技、バッグで結実 横国大大学院と「キタムラ」 ドーナツ状に

共同製作したドーナツ状のバッグを手にする辻さん=横浜市保土ケ谷区で

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 革製品の製造販売会社「キタムラ」(横浜市中区)と横浜国立大大学院の前川卓(たかし)教授の研究室などは、複雑な三次元の曲面を二次元の展開図に落とし込む技術「デジタル・エンジニアリング」を用いてドーナツ状のバッグを製作した。研究成果を知ってもらうため十一月までキタムラ元町本店(中区)に展示するとともに、商品開発に役立てられるか検討する。

 バッグは高さ三十四センチ、マチの幅二十一センチ。四十四枚の牛革の短冊を編み込み、端を縫い合わせている。正面から見ると円形をしており、数学的に「デュパン・サイクライド」と呼ばれる曲面を表した。

 前川教授は、曲面のある建築物や工作物の形状をコンピューターで再現し、どのように組み立てたら効率的で高強度になるかなどを研究。一般にも成果をアピールしようと横浜企業経営支援財団に相談したところ、キタムラを紹介された。

 キタムラ広報担当の辻桜さんは「バッグの設計をデジタルでやるのは初めてで、編み込みやミシンのかけ方に苦労した。職人には戸惑いがあったが、うまく乗り越えた」と話す。

 費用や手間がかかるため市販は考えていないが、現在、二個目を製作中。バッグの展示を通して産学連携の成果を身近に感じてもらいつつ、キタムラの技術力をアピールしたいという。 (志村彰太)

 

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