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【神奈川】

中学給食 食べ残し大量 冷たい、異物…町は対応苦慮

中学生が食べ残した給食(PTA関係者提供)

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 大磯町立大磯、国府両中学校で、大量の給食の食べ残しが問題になっている。「残食率」は全国平均の6・9%を大きく上回る26%。生徒から「冷めていておいしくない」などと声が上がるほか、異物が混入していたことも影響を与えたとみられる。十九日に町が一時的に給食を食べなくても良いとの方針を示したところ、二十日は58・5%の生徒が弁当を持参した。今後どうするか、町は対応に苦慮している。 (布施谷航)

 町内に二つある中学校の給食は二〇一六年一月、中崎久雄町長が一四年十一月の町長選で掲げた「生徒の心身の健全な発達を支える」との公約に基づき導入。町教育委員会の栄養士がメニューを考え、綾瀬市の業者に発注する方式にした。

 しかし生徒には不評で、全国小中学校の給食の残食率が6・9%(一五年度、環境省調べ)だったのに対し、二中学校の平均は26%。多い日は55%に上り、三十一人のクラスのうち、おかずを一人しか完食しなかったこともあった。

 生徒が給食を残す理由に挙げるのが、食事の冷たさと味の薄さだ。食中毒防止のため、調理後三十分以内に二〇度以下に温度を下げている。ただ、味付けは町教委の栄養士の指示に基づいて決めているといい、五百以上の学校や幼稚園に弁当を届けている業者は「これほど残食率が高いところは他にないのだが…」と戸惑いを隠せない。

 町は給食導入時、調理場を建設すると費用がかさむため、弁当を届けてもらう方式を採用した。町教委の宮代千秋・学校教育課長は「町内の小学校は学校ごとに作っていて、温かい給食を提供している。それとのギャップが大きいのではないか」と推測する。

 一方で髪の毛やビニール片などの異物混入は、今年七月までに八十四件の申し出が生徒や教諭からあった。そのうち町が「製造過程で混入した」と認定したのは十五件で、そのほかの混入経路は不明。

 残食率の高さを問題視した町教委は七月、好きなおかずや給食の適正な量を問うアンケートを生徒と保護者に実施。これを受け、温かい汁物を加えるようにしたほか、「味が薄い」との意見に対してまぜご飯を提供する回数を増やすことも検討している。

 町は給食の提供を維持する方針で、業者は変えず、弁当持参を認めたのも暫定的なものとしている。アンケートには「周りが残すので自分も残す」といった回答が複数あり、宮代課長は「衛生管理のために冷ましていることや、栄養を考えた献立になっていることを生徒に理解してもらうようにしていく」と強調した。

 

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