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【神奈川】

マリノス 9月を振り返って このまま終わらせない

川崎−横浜M 前半、川崎・大島選手にボールを奪われる横浜M・斎藤選手(左)=9日、等々力陸上競技場で

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 長丁場のリーグ戦には、いくつかの「負けられない戦い」がある。マリノスにとっては9月に入っての川崎戦(9日)と柏戦(16日)がそうで、終盤戦での大事な勝負どころと言ってよかった。

 5月中旬から14試合負け知らず。10勝4分けで、中位に沈んでいた順位は8月終了時で2位に。首位鹿島を勝ち点5差で追撃する態勢を整えて、さらに勢いをつける。そんなもくろみで迎えた3位川崎との神奈川ダービー。前半戦での対戦では2−0と快勝していただけに自信をもって臨んだはずだった。

 だが、意欲が空回りしたのか。ミスでピンチを招き、失点し、挽回する力もないまま0−3で完敗してしまう。MF天野純(26)の「14戦無敗は下位チーム相手だったからなのか、というくらい、力の差を見せつけられた」のひと言が試合を端的に物語った。順位は5位に落ち、川崎は2位に浮上した。

 続く柏戦は川崎戦に負けないほどの重みをもっていた。柏は勝ち点49で3位。勝利して優勝争いに絡みたい。そんな相手を下せば、勝ち点50で3位に上がり、自分たちが首位戦線に踏みとどまることができる。

 気迫のぶつかり合う雨中の激戦。前半9分、マリノスが先手を取った。MF斎藤学(27)のゴール。今季、公式戦では天皇杯での2得点はあるものの、リーグ戦では初得点だった。じつに24試合目、プレー時間にして2060分目。斎藤自身、これほど長期にわたる不発期間は経験がない。

 待ち望んでいたエースの一撃は、チームが乗っていくには願ってもないノロシだったのだが、取れてもおかしくない2点目を決め切れず、追い掛ける柏の攻勢に押される。そして後半43分、ペナルティーエリアに差しかかる少し手前でMF喜田拓也(23)がファウルして与えたフリーキックを直接決められ、同点に。

 微妙な判定に斎藤が抗議して警告をとられたが、残り時間、試合の状況を考えれば、危険なゾーンでファウルを取られるかもしれないプレーが必要だったのかどうか…。リーグ有数の堅固な守備陣が、残り5分を守りきることの難しさを思い知らされる苦い味の引き分けに終わった。

 嫌なムードは20日の天皇杯4回戦(対広島)で、ビエイラのハットトリックで延長逆転勝ちして断ち切っていたはずだったが、甲府戦(23日)では川崎、柏戦での悪いイメージが残っていた。先制を許し、2点目を与え、常に追う立場でのゲームを強いられ、はね返せないまま2−3で屈した。今後を思えば甲府戦もまた「負けられない戦い」だったのだが…。

 首位鹿島とは勝ち点差が13に広がり、優勝戦線からは脱落した感がある。ただ、このまま終わるわけにはいくまい。残り7試合、このままでは−。 (財徳健治=スポーツライター)

 

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