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【神奈川】

川崎市長選 圧勝で再選したが課題も

 川崎市長選は、現職福田紀彦さんの一期目の評価が主な争点となったが、福田さんが新人二人を大差で破り、市政のかじ取りを再び託されることになった。

 一期目は、公約に掲げた待機児童対策や小児医療費助成制度の拡充、中学校給食の実施など、子育て施策に重点を置いた感がある。本人が「選挙中にこんなに『ありがとう』と言われたのは初めて」と話すように、有権者もその点を評価したとみられる。

 各種団体でつくる「川崎の発展を考える会」が福田さんを支援した。さらに今回は自民、公明、民進各党の地方組織がバックアップ。一期目で培った知名度もあり、盤石の戦いを繰り広げたといえる。結果は、市内全域でまんべんなく票を集める圧勝だった。

 ただ、市政には課題も多い。認可保育所を希望しながら入れない「保留児童」は今年四月時点で二千八百九十一人に上る。また、子どもの貧困も深刻な問題だ。市は、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを機に、障害者や高齢者など誰もが暮らしやすい社会を目指すとするが、障害者が気軽に楽しめるスポーツ施設などが整っているとは言いがたい。

 福田さんは選挙戦で、臨海部工業地帯の再活性化により法人税収を増やすことなどを訴えたが、市北部の住民からは「北部の街づくりにも力を入れてほしい」との声も聞かれる。大差の勝利におごらず、市民一人一人の声に真摯(しんし)に耳を傾ける姿勢が求められている。 (小形佳奈)

 

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