東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

<衆院選>その時、議席動く 自民「全員」 立民「躍進」 公明「落選」 共産「死守」

 二十二日投開票の衆院選は、二十三日朝までに比例南関東ブロックの復活当選も含め、全ての当選者が決まった。自民は十七人の全候補者が当選し、立憲民主は六人のうち五人が議席を得る躍進を見せた。公明は県内唯一の議席を失い、希望や共産は苦戦した。小選挙区の投票率は51・97%と、前回(53・88%)に比べて1・91ポイント下がり、二回連続で過去最低を更新した。 (衆院選取材班)

 十七人の候補のうち十六人が前職、一人が元職という手堅い布陣で臨んだ自民は十三の小選挙区で勝利。負けた4、8、9、12区でも全員が比例復活した。8区は前職が公示前に離党し、急きょ擁立した元職候補が善戦した。

 前職四人を含む十六人が立候補した希望は全選挙区で苦戦し、当選者は前職の三人にとどまった。小選挙区で勝ったのは9区のみで、14、16区は比例復活。17区の前職は議席を失った。

 公明は6区の前職が立民の前職に惜敗。県内唯一の小選挙区の議席を失った。自公協力の象徴として二〇〇〇年から6区で候補者を立て、負けたのは政権交代が実現した〇九年以来。

 前職一人を含む十二人を擁立した共産は、野党共闘の中で立ち位置が曖昧になり、伸び悩んだ。10区の前職が比例復活して公示前の勢力を維持した。

 リベラルの受け皿を目指した立民は躍進し、六人のうち小選挙区で三人が当選した。前回(一四年)も接戦だった6、12区の前職に加え、新人が前職二人に挑んだ4区で小選挙区をものにした。1区の前職、7区の新人も比例復活した。

 維新は6区で新人が立候補。組織力や地盤のない苦しい戦いを強いられ大差で敗れたが、比例復活で辛くも議席を確保した。8区では無所属前職が強固な地盤を生かして当選した。

◆4区

 三つどもえの激戦を制した立民新人の早稲田夕季さん(58)は二十二日午後十一時半ごろ、鎌倉市の事務所に姿を見せた。「激戦区で勝たせていただきました」と笑顔で感謝を伝えると、拍手と歓声に包まれ「日を重ねるごとに(立民への)期待感が高まるのを感じた。その期待を政策で実現できるよう、全力で頑張りたい」と話した。

 一方の自民は前職山本朋広さん(42)と、党員ながら無所属で出馬した前職浅尾慶一郎さん(53)に事実上、分裂。山本さんは比例で復活したものの票が割れ、共倒れの結果になった。

 浅尾さんは一九九八年以来、参院二期、衆院三期務めた国会議員の職を失った。陣営幹部は「(立民に吹いた)風には勝てなかった」と分析。浅尾さんは「私の力不足」と語った。

◆7区

 7区では立民新人の中谷一馬さん(34)が比例で復活。二十三日未明、横浜市港北区の事務所で支援者と抱き合い、喜びを爆発させた。「毎日、情勢が変わる難しい選挙戦だった」と振り返り「私に思いを託してくれた有権者一人一人の勝利。頂いた議席を日本のために役立てていきたい」と力強く語った。

◆9区

 9区は希望結党メンバーの一人の前職、笠浩史さん(52)が自民前職らを振り切った。笠さんは二十三日未明、川崎市多摩区の事務所で「先が見えない選挙だった」と振り返り、「もう一度、政権交代への期待を寄せてもらえる政党にしていく」と述べた。

 希望は、首都圏で伸び悩んだ。笠さんは報道陣に「小池百合子代表の『排除』発言や野党の内部分裂のようなイメージもあり、厳しい面があった。小池代表への批判がそのまま党への批判になった」と分析した。

 三つどもえの激戦を制した立民新人の早稲田夕季さん(58)は二十二日午後十一時半ごろ、鎌倉市の事務所に姿を見せた。「激戦区で勝たせていただきました」と笑顔で感謝を伝えると、拍手と歓声に包まれ「日を重ねるごとに(立民への)期待感が高まるのを感じた。その期待を政策で実現できるよう、全力で頑張りたい」と話した。

 一方の自民は前職山本朋広さん(42)と、党員ながら無所属で出馬した前職浅尾慶一郎さん(53)に事実上、分裂。山本さんは比例で復活したものの票が割れ、共倒れの結果になった。

 浅尾さんは一九九八年以来、参院二期、衆院三期務めた国会議員の職を失った。陣営幹部は「(立民に吹いた)風には勝てなかった」と分析。浅尾さんは「私の力不足」と語った。

◆12区

 12区は立民前職の阿部知子さん(69)が七回目の挑戦で初の小選挙区当選を果たした。当初、希望との連携も模索したが、いち早く見切りを付けて新党に参加。二十三日未明、藤沢市の事務所で「(立民が)野党第一党になりそう。民主主義を守るため、国会で存在感を示します」と決意を述べた。

 自民前職の星野剛士さん(54)の事務所は、小選挙区での敗北に重い雰囲気。間もなく比例復活が決まったものの、星野さんは「すべてを見直し、次の選挙で何としても雪辱を果たしたい」と支持者に誓った。

◆16区

 激戦の16区で勝った自民前職の義家弘介(ひろゆき)さん(46)は二十三日未明、万雷の拍手に迎えられ厚木市の事務所へ。「本当にありがとうございました」と深々と頭を下げ、「地に足を着け、汗の臭い、土の臭い、水の香り、森の香りがする代議士となるよう成長していきたい」と笑顔で話した。

 希望前職の後藤祐一さん(48)は比例で復活。民進離党や新党結成など、この間の激動を「一年分ぐらいに感じた」と振り返り「今回当選させて頂いた意味は今まで以上に大きい。現場の声を反映した、自民と違う提案を分かりやすい形でしていきたい」と述べた。

◆6区

 6区は「打倒自公」を訴えた立民前職の青柳陽一郎さん(48)が公明前職の上田勇さん(59)に競り勝ち、初の小選挙区当選を決めた。

 二十二日深夜、横浜市保土ケ谷区の事務所に当確が伝えられると、青柳さんは支援者とハイタッチや握手を繰り返した。長期政権の弊害を訴えて、左派層や無党派層への浸透を図り「国民の声から生まれた立憲民主への期待が広がった」と喜びを爆発させた。

 落選した上田さんは同市旭区の事務所で、支援者に深々と頭を下げた。菅義偉官房長官ら自民幹部が来援して自公の結束を強調したが、支持を広げられなかった。比例に重複立候補していないため議席を失うこととなり「全国的に与党が支持された中で、及ばなかったのは私の力不足」と厳しい表情で語った。

 その一方、維新新人の串田誠一さん(59)が比例で復活した。テレビで開票速報を夜通し見たが朗報は届かず、妻久子さん(52)に「一生懸命やったよ」と慰められた。落選を覚悟して寝ようとした二十三日午前六時ごろ、友人から「おめでとう」のメールを受け、当選を知った。「支えてくれた仲間のためにも国会の改革を進めたい」と語った。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報