東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

データから読み解く 川崎市長選 衆院選と同日 伸びた投票率

写真

 二十二日に投開票された川崎市長選は、現職の福田紀彦さん(45)が四十万二千十六票を獲得して再選を果たした。市選挙管理委員会によると、市長選における歴代最多得票という。衆院選と同日になったため、投票率が上がり、政党の動きも活発化したことが背景にありそうだ。福田さんへの信任投票の色合いが強くなったともいえる。さまざまなデータから今回の市長選を読み解いた。(大平樹)

 市選管によると、市長選の過去の投票率は、一九九三年の29・29%が過去最低。近年は30%台で推移してきた。今回は52・30%で、四年前の前回(32・82%)から20ポイント近く上昇した。市内の三小選挙区がいずれも50%前後だった衆院選に引っ張り上げられた形だ。

 人口増による有権者増もあって、投票者数は前回から二十五万七千人増えた。福田さんは前回、自民、民主(当時)、公明の各党が推薦した対立候補と争い、十四万票余りを獲得して初当選。打って変わって今回は、自民、公明、民進の各党の地方組織が支援。約二十六万票を上積みした。

 過去の最多得票は、一九八三年に四選を果たした伊藤三郎さんの三十八万二千三百三票。投票率は60・89%だった。今回の市長選で敗れた候補の陣営関係者は「当時より有権者が五十万人近く増えたとはいえ、政党や労働団体が相当働きかけなければ、これだけの票は出ないはずだ」と分析する。衆院選で組織が活発に動き、それぞれから支援を受けた福田さんの票も連動して増えたとみる。

 今回は福田さんの一期目の評価が主な争点となったが、衆院選と重なったことで、候補者同士の争点をめぐる議論が分かりづらいという有権者もいた。

 市長選候補者の街頭演説を聞いていた中原区の三十代の男性会社員は「ニュースは衆院選一色で、市長選に誰が立候補しているか知らない」と話した。また、投票日に川崎区内で市長選の候補者ポスターの掲示板を見ていた五十代の主婦は「現職の名前も知らなかった。特に不満はないけど、何を基準に投票先を選べばいいか分からない」と、こぼしていた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報