東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

マンスリー 3大タイトル  フロンターレ初戴冠へ8度目の挑戦

ルヴァンカップ決勝進出を決めて喜ぶ川崎イレブン=8日、等々力陸上競技場で

写真

 リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯。並行して進行する3大タイトルの戦いが佳境を迎えてきた10月は、フロンターレには不思議な月でした。戦ったのは6試合。組み合わせのいたずらか、巡り合わせか。対戦したのは仙台、広島、柏の3チームでした。

 上旬は仙台とホームアンドアウェーで戦った大一番、ルヴァンカップ準決勝がありました。

 第1戦(アウェー)を2−3で落としたのですが、後半ロスタイムの94分にFW知念慶(22)が決めた2点目が印象的でした。チームの執念が乗り移ったかのようなゴールは、第2戦への闘争心をいやがうえにも高めました。

 それでも、2−0以上での勝利を義務付けられた条件は易しくはありませんでした。MF三好康児(20)の2ゴールで先行したものの、直後にDF奈良竜樹(24)が2度目の警告で退場。だが、ここからの踏ん張りはサポーターの胸を揺さぶります。

 1人少なくなった不利を突かれ1点差とされましたが、決して守り一辺倒に逃げることをせず、MF中村憲剛(37)、家長昭博(31)、FW小林悠(30)ら攻めの主力を残して優位を保ち、逆に追加点を奪って3−1で勝利したのです。

 この3週間少し前、浦和と争ったアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝。第1戦を3−1で勝ちながら、第2戦では同点の前半38分、退場者を出した途端、戦いの軸を守備へと移し、逆に3点を連取されて敗退しました。痛い敗戦でしたが、仙台戦はそれを糧にして見事な内容でした。

 柏との2試合は悔やまれるものになりました。天皇杯の準々決勝は、直近のリーグ戦(21日、対広島)から先発メンバーを7人入れ替えて臨みました。柏は2人。FWの森本貴幸(29)と知念の組んだ2トップは初めて。そのことが全てではないもののMF中村、FW小林不在の攻めは迫力を欠き、後半、2人が入ってリズムを取り戻し、先制された1点を追い掛けたのですが追いつけませんでした。

 天皇杯から中3日でのリーグ戦、何度も惜しいチャンスがありながら決めきれず2−2の引き分け。前節、首位鹿島と勝ち点2差に迫っていたのが「4差」に開き、残るは3節。フロンターレの追う鹿島は19冠。「ここぞ」で見せる力は半端ではありません。ただ、サッカーの世界では何が起こるか分かりません。フロンターレのできることは、残る3試合を全勝し、そして、あとは待つだけです。

 11月4日にはルヴァンカップ決勝(午後1時5分、埼玉スタジアム)が行われます。3大タイトルで過去7度の準優勝はあるものの戴冠はいまだ…。相手のC大阪も初優勝を目指します。どちらの思いが強いのか。8年ぶりの決勝舞台で燃え尽きるまで−。

 (スポーツライター)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報