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【神奈川】

お年寄りも大山観光を 伊勢原市が歩行支援ロボ実証実験

クララを装着して階段を上る磯崎さん=伊勢原市で

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 伊勢原市は一日、足腰の弱った高齢者に観光名所の大山を楽しんでもらうため、信州大などと共同で歩行支援ロボットの実証実験を実施した。数年後の実用化を目指す。

 実験で使ったのは、装着者の動きを感知して四つのモーターで股関節と膝関節の動きを助けるロボット「クララ」。医療や介護の現場で活用できるようにと二〇一一年に同大の橋本稔教授らが開発を開始。市が昨年、観光用に改良できないか橋本稔教授に打診した。

 実験には、平塚市の上原勇司さん(74)と伊勢原市の磯崎愛子さん(69)が協力。クララを着用し、三百六十二段の石段がある「こま参道」や中腹の大山阿夫利(あふり)神社境内の階段を上った。上原さんは「最初は怖かったが、慣れると楽。足の悪い人にはいいのではないか」と感想を述べた。

 この日の実験は階段を上るだけで、下りる動作の確認は来年中に行う。橋本教授は「下りる方が支援の仕方が難しい。安定性を持たせなければ転倒してけがにつながる」と話す。また、クララは本来、室内で使う想定のため、動作に影響する恐れがあるちりや雨などの対策も必要になる。

 実験に立ち会った市商工観光振興課の大町徹課長は「実用化はしばらく先になるだろうが、実際に装着して大山を楽しむ観光客が見られるのが楽しみ」と語った。 (布施谷航)

 

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