東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 神奈川 > 記事一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【神奈川】

瑞宝中綬章「先輩女性が通った道 広げた」 元お茶の水女子大学長・郷通子さん(78)

写真

 秋の叙勲の受章者が発表された。瑞宝中綬章を受けた横浜市青葉区在住の元お茶の水女子大学長、郷通子さん(78)の喜びの声を伝える。

 郷さんは男性研究者が多数を占める生物物理学を、子育てしながら研究した。男女共同参画の政府有識者会議の議長なども歴任。「先輩女性が通った道の幅を少し広げた。それを評価されたのかな」と語る。

 一九七三年から九州大で十五年間、助手を務めた。その間、他大の助教授(当時)の公募条件にある「男性に限る」を苦々しく思ったこともある。へこたれずに「きついけど楽しい」研究を続け、生物の遺伝子構造を解く手掛かりを発見。八一年に英科学誌ネイチャーに論文が掲載された。

 こうした経験から、講演に呼ばれると女性研究者の地位向上を訴える。「なぜ女性だけ支援するのかと聞かれる。それは、今でも子育てなどで研究を諦めるのは女性が多く、男性が有利な状況だから」と明快だ。若手には「女性も自分の力を信じ、国際的な評価を狙ってほしい」とエールを送った。 (梅野光春)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報