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【神奈川】

だまされたふり作戦 強化 県民捜査官を任命 犯人逮捕で協力へ

斉藤実本部長(右)から任命書を受け取った石坂浩二さん=横浜市中区の県警本部で

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 ニセ電話詐欺対策の新たな一手として、県警は捜査に協力する市民を「県民捜査官」に認定する制度を始めた。犯行手口の変化に対応し、県民捜査官とともに「だまされたふり作戦」を強化する。その旗振り役として、横浜市青葉区在住の俳優、石坂浩二さん(76)を「名誉県民捜査官」に任命した。(加藤益丈)

 だまされたふり作戦は、ニセ電話を受けた人に、だまされたふりをしながら警察に通報してもらい、現金などを受け取りに来た犯人を警察官が逮捕する作戦。県警は二〇〇九年から実施している。

 今回、作戦強化に力を入れるのは、被害の増加に歯止めがかからない上、犯人グループが被害者宅に行きキャッシュカードをだまし取り、現金自動預払機(ATM)で現金を引き出す「キャッシュカード手渡し型」が急増したため。金融機関での声掛けでは被害を阻止しにくく、だまされたふり作戦が頼みの綱となっている。

 県警の斉藤実本部長から名誉県民捜査官の任命書を受け取った石坂さんは昨年、家族がニセ電話詐欺の電話を見破ったエピソードを披露。「被害を防げて良かったが、犯人は誰かをだますまで電話し続けるだろう。いま取り組むべきことは犯人の逮捕。警察を信じ、だまされたふりをする」と決意を述べた。

 県民捜査官は六十五歳以上を想定。健康に問題なく、家族が了承すれば誰でもなれる。任命されると、認定書と、電話を受けた場合の対応方法などを記したカードが配られる。応募や相談は各署で受け付ける。

 財部智(たからべさとし)捜査二課長は「だまされたふり作戦は大きな武器。県民の協力を得て、犯人グループ壊滅につなげる」と話した。

 今年の県内のニセ電話詐欺の被害件数は九月末で千五百二十四件で、昨年一年間を上回った。被害総額は前年同期より五億円余り多い三十五億八千百万円。

 

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