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【神奈川】

敗戦直後 大仏次郎記す 横浜の記念館で日記初公開

和紙に毛筆で記した日記などが初公開された会場=横浜市中区の大仏次郎記念館で

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 小説「鞍馬天狗」や「帰郷」で知られる作家大仏(おさらぎ)次郎(一八九七〜一九七三年)が、敗戦直後に書いた日記などを初公開する「大仏次郎の戦後ニッポン−未来を信じるチカラ」が、横浜市中区の大仏次郎記念館で開かれている。

 大仏の生誕百二十年記念のシリーズ展示第三弾で、展示資料は百一点。敗戦直後、東久邇宮(ひがしくにのみや)内閣で内閣参与だった大仏宛ての官邸発の電報や、四六〜四九年に主筆を務めた雑誌「学生」の手書き原稿などが並ぶ。

 同館研究員の安川篤子さん(46)は「敗戦直後の大仏は、未来を明るくしようと、随筆で『夢を持とう』と若者に呼び掛けた。現代にも通じるメッセージ性のある作品が多い」と話す。

 「自由日記」「待春記」などと題した七冊の日記群は初公開。四六〜四八年の暮らしが読み取れる。「朝起疲労の為夜はどうしても酒となり胃痛の原因を重ねゐる 愚の骨頂たり」(四八年九月三日)と、胃の痛みに苦しみながら酒をやめられない、人間らしさがにじみ出る記述もある。

 来年三月十一日まで。十二月二十五日〜一月三日と、月曜(祝日なら翌日)は休館。高校生以上二百円、中学生以下無料。問い合わせは同館=電045(622)5002=へ。 (梅野光春)

 

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