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【神奈川】

芸術と技術合体 メディアアート 岡本太郎美術館で企画展

森脇裕之さんの作品は、その前に立った人の動きに合わせ、影になる部分が赤く光る=川崎市多摩区で

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 アート(芸術)とテクノロジー(技術)を合体させる「メディアアート」の企画展「岡本太郎とメディアアート 山口勝弘−受け継がれるもの」が、川崎市岡本太郎美術館(同市多摩区)で開かれている。岡本さんの作品と組み合わせた出展作品も多く、同館の学芸員は「メディアアートの根底に岡本太郎がいると知ってほしい」と話している。 (山本哲正)

 メディアアートは、絵画や彫刻など伝統的な芸術に、時代とともに発達してきた映像やコンピューターなどの技術を組み合わせて表現する。

 岡本さんはかつて、照明機材を積んだヘリコプターで空に描いた光跡を写真撮影する「ライトドローイング」に挑戦するなど個性的なアートに取り組んだ。ビデオを使った芸術表現に取り組んで日本のメディアアートの草分けとされる筑波大名誉教授の山口勝弘さんはその影響を受けた。

 同館の学芸員によると、岡本さんは、一九五〇年代に分野を超えて集まった山口さんら若い表現者による「実験工房」の活動を支援していたという。

 企画展では岡本さん、山口さんと、山口さんの教え子を含む現代アーティストたちの作品が計約五十点展示されている。

 山口さんは、夜の暗い海を表す黒い繊維強化プラスチック(FRP)の板と、板に囲まれた女性の映像などからなるビデオ彫刻「黒い太陽−岡本太郎に捧(ささ)ぐ」を出品。モチーフとなった岡本さんの絵画「夜」も近くで紹介されている。

 クリエーター集団「P.I.C.S. TECH(ピクス・テック)」は、複雑な形をした岡本さんの彫刻「樹人」に三方向から映写し、実際にはない凹凸感や、人形の顔などを表現するプロジェクションマッピングを出品している。

 山口さんの教え子で、多摩美術大教授のライト・アーティスト森脇裕之さんは、来場者の影を感知し、影と同じ形に赤く光る作品を出展した。

 企画展は来年一月二十八日まで。同展のため常設展示室から移動した岡本さんの作品約二十点が入場無料のギャラリースペースに展示されている。開館情報や料金などの問い合わせは同館=電044(900)9898=へ。

 

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