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【神奈川】

中国人支え150年 外国人同郷団体「中華会館」

設立の契機の一つになった中国人墓地「中華義荘」=横浜市中区で

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 横浜市で現存する最古級の外国人同郷団体「中華会館」(中区山下町)の創設百五十周年を記念した講演会が二十七日、横浜中華街(同区)の中華料理店であった。地元在住の中国人ら百二十人が一堂に会し、会館の意義をあらためて確認した。(志村彰太)

 会館は一八六七(慶応三)年に設立。現在の横浜外国人墓地(同区)の一角にあった中国人の墓が手狭になり新たな墓地整備の必要に迫られたほか、中国人として幕府と交渉する窓口になる機関が求められたことから設けられた。会館はその後、共同墓地「中華義荘」を同区大芝台に建設し、教育・文化振興、互助、親睦の役割も担うようになった。

 中華義荘の運営は会館から分離した公益財団法人に移管。会館は教育・文化振興に注力し、互助や親睦は横浜華僑総会が所管している。

 講演会では、華僑三世で兵庫県立大の陳来幸教授(中国近代史)と、横浜開港資料館で横浜の華僑史を研究している伊藤泉美・主任調査研究員が登壇。陳教授は、「会館」や「会所」と呼ばれる華僑の団体が世界中に存在し、中華会館はその中でも最古の部類に入ることを紹介した。

 伊藤さんは横浜の開港(一八五九年)八年後に会館ができたことに触れ、「(埋め立て途中だった)関内地区は沼地が多い時期。いかに早く設立されたかが分かる」と歴史の長さについて解説した。

 このほか、二〇二一年完成を目指し、中華義荘の敷地内に横浜華僑の史料を集めた資料室や集会所の機能を持った建物を造る計画が発表された。資料室は一般の研究者も利用できるようにする。会館の関広佳(ひろよし)事務局長は「華僑の間でも会館の役割や歴史はあまり知られておらず、講演会を開いた。今後も教育・文化振興に努めたい」と話した。

 

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