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【神奈川】

都市農業フォーラム 農業と商業連携、可能性探る

農業と商業の連携をテーマに行われたパネルディスカッション=中原区で

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 「第4回かわさき都市農業活性化連携フォーラム」が27日、川崎市中原区の市総合自治会館で開かれた。農家や市内でつくられた農産物を使う飲食店オーナーらがパネルディスカッションに参加。農業と商業の連携の可能性について意見を交わした。 (小形佳奈)

 フォーラムは、市が市内の農・商・工業関係者や福祉法人、大学などに呼び掛けて昨年六月に始まった。連携の場を提供し、都市農業の継続に向けた効率化や新たな価値の創造を目指す。担い手不足や農作物の窃盗被害などの課題を解決するため、農業とICT、デザインなどをテーマにモデル事業が進みつつある。

 この日、パネルディスカッションに出席した、高津区で西洋野菜やハーブを栽培する木所浩美さんは市内の飲食店などに直接出荷している。「農薬を極力使わないため同じ物がたくさん作れず、市場に出すのは難しい」と説明した。

 市内産のナシやサツマイモを入れたベーグルを多摩区で販売する茶野佐知子さんは、仕入れ先で農作業を手伝うこともあるといい、「栽培過程や収穫状況をお客さまに説明することができる」と強みを話した。

 中原区などでスーパーを営む大野孝将さんも「ストーリーやおいしさの違いを生産者から聞いて消費者に伝えることが生き残る道」と、全国の生産者を訪ね歩き、野菜などを仕入れており「今後は地元の農家とも取り組みたい」と述べた。

 武蔵新城駅(中原区)周辺で街おこしに取り組む不動産業石井秀和さんは「北部の野菜を南部に届けたいが、農家と飲食店の間の流通の問題がある」と指摘。地域の飲食店が協力し、まとめて仕入れた野菜をシェアできる仕組みづくりを提案した。

 コーディネーターの竹本田持(たもつ)・明治大副学長は「川崎産とうたうだけでブランドになるという話もあった。取り扱うことで特色が出せて商業の発展につながる。そこにマッチした農業生産ができれば」と締めくくった。

 

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