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【神奈川】

横浜開港資料館で350年たどる 埋め立て、運河掘る…資料120点

開港当初の横浜港の地図などが並ぶ会場=横浜市中区で

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 横浜港ができるまでの歴史を地図や古文書などで紹介する企画展「開港場横浜の原風景−350年の歴史を探る」が、横浜市中区の横浜開港資料館で開かれている。現在の大岡川と中村川、JR根岸線に囲まれた海だった地域を埋め立てた吉田新田の完成(一六六七年)から三百五十年。横浜の新田開発の過程を示す資料約百二十点が並ぶ。

 吉田新田は当初、水田として開発され、水を引くために周りの土地より低かった。横浜港開港(一八五九年)に向けて都市化するに当たり、水の氾濫をどう防ぐかが課題になった。そこで物流に必要な運河を掘るとともに、その際に出る土で土地をかさ上げする方法を思いついたとされる。

 現在の西区でも埋め立ては進んだ。一七〇七年の富士山噴火で帷子川の河口に火山灰が堆積。水がせき止められて洪水の危険性が高まることから、灰などを海に移動させた。その結果、埋め立てが容易になり、一八〇〇年代半ばまでに平沼新田(現在の平沼橋駅周辺)などが完成。入り江だった場所を迂回(うかい)せずに東京と行き来できるようになり、横浜港に人を呼び込んだ。

 斉藤司主任調査研究員(57)は「横浜港が栄えたのは新田開発があったから。横浜を形づくった歴史を知ってもらいたい」と話した。

 一月二十八日まで。入館料は一般二百円、小中学生百円。問い合わせは同館=電045(201)2100=へ。 (鈴木弘人)

 

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