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【神奈川】

色鉛筆画で夢つかむ 今福優子さん初個展 

個展に出品する色鉛筆画を手にする今福優子さん=宮前区で

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 色鉛筆を使い、美しいと思うものをチョウや花、女性の肖像で表現する川崎市宮前区在住の画家、今福優子さん(45)の初めての個展が7日から、東京都新宿区早稲田鶴巻町のドラードギャラリーで開かれる。入場無料で12日まで。 (野呂法夫)

 今福さんは画家として異色の経歴を持つ。静岡県御殿場市で育ち、「絵と人体図鑑が好きな少女だった」が美大には行かず、世田谷区の東京農業大学に進学。在学中はマウスやラットの解剖に明け暮れ、都内の洋菓子メーカーに就職した。

 休日が忙しい銀座や横浜の店舗で店長を務めたが、絵への思いが募り、平日勤務の事務系の会社に転職。二〇〇〇年から二年間、土日に渋谷の絵画教室で油彩を学んだ。〇九年からパステル画に取り組み、一四年、銀座のギャラリーで初めて見た色鉛筆の原画が運命的な出合いとなった。

 「子どもが塗り絵に使う色鉛筆で、写実的な繊細さや深みのある絵が描けることを知り、魅了された」

 色鉛筆画は油絵などに比べて細い線の表現力がより問われるが「大学時代の解剖が、対象を凝視し、観察する力を養っていた。レオナルド・ダビンチもたくさんの人体解剖図を描いていたのですから」と笑う。

 作品を発表してからまだ三年目だが、近代日本美術協会展優秀賞などを受賞。現在は都内の教育研修の企画運営会社で働きながら時間を惜しんで描き、待望の初個展を開催する。作品は二十点を展示し、作家岳真也さんの新刊「1968年・イェルサレム・夏」の表紙絵となった原画も出品する。

 作品では、卵から幼虫、さなぎ、成虫と姿を変えていくチョウを好んで描く。今福さんは「サラリー生活で画家という新たな夢をつかみ、日々チャレンジし、成長していく自分を重ねているのでしょう。ぜひ見に来ていただけたら」と話す。問い合わせは、同ギャラリー=電03(6809)3808=へ。 

 

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