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【神奈川】

<ふじさわびと>全国283誌の頂点に 編集責任者・大野木さん「藤沢の人たちのおかげ」

フリーペーパー大賞1位の盾と表彰状を手にする大野木さん=藤沢市で

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 藤沢市を中心に駅などに置いてあるフリーペーパー「ふじさわびと」が、今月発表された日本タウン誌・フリーペーパー大賞の読者投票部門で1位を獲得した。6月には節目の10号を発行し、編集責任者の大野木加代子さん(67)は「藤沢の人たちに支えられ、ここまで来られた」と感謝の言葉を口にした。(布施谷航)

 ふじさわびとは、新聞に折り込む地域情報紙の会社で編集や広告を担当していた大野木さんが退職後に一人で始め、二〇一四年五月に第一号を発行。B5判三十二ページで、市の隠れた名所や話題のイベントなどを掲載し、年に数回、市内の公民館や駅、市役所などに計三万部置いている。

 フリーペーパーは読者に自ら手に取ってもらう必要があるため、目立つよう表紙に地元在住の著名人の写真を使ってきた。俳優のつるの剛士さん、書道家の武田双雲さん、時宗総本山である遊行寺の他阿真円上人(たあしんえんしょうにん)…。十月に出た最新の十一号にはウルトラセブンでモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣さんが登場した。

 そうそうたるメンバーの協力が得られたのは、地域情報紙時代に取材で人脈を築き上げた成果だ。つるのさんには約束もないままイベントの場で突然、写真撮影とインタビューを申し込んだ。すぐに快諾してくれ、マネジャーが慌てて予定を組み込んだ。その人脈は取材以外でも生かされている。フリーアナウンサーや会社経営者、美容室オーナーなど、地元を知る人たちが編集の相談に乗ってくれる。「サポーター料」として年三万円を払い、支援を続ける人もいる。こうした仲間の口コミにより、ふじさわびとを手にする読者も多い。

 十号発行を機に七月、社団法人「日本地域情報振興協会」が主催する日本タウン誌・フリーペーパー大賞に応募。インターネットによる読者投票部門で、十一万五千票のうち最多の五千百九十九票を獲得した。応募した全国二百八十三誌の頂点に立ち、ライフスタイル部門の優秀賞と合わせて東京都内で表彰された。

 投票には読者はもちろん、取材を通じて知り合った市民、つるのさんや森次さんらの呼び掛けに応じたファンが協力した。大野木さんは「『ふじさわびと』という名の通り、藤沢の人のおかげで受賞できました」と笑顔で話した。

 

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