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【神奈川】

ジオラマが語る 相鉄100年の歴史 横浜高島屋で展覧会始まる

自身の作品と並ぶ石川さん=横浜市西区で

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 相模鉄道が十八日、設立百周年を迎える。戦時中、一部国有化や他社への経営委託など存続の危機に遭いながら戦後は延伸や沿線開発を続け、生活に欠かせない足になった。こうした歩みを振り返る記念展覧会「いま、むかし、みらい 大相鉄展」が十六日、横浜市西区の横浜高島屋八階で始まった。入場無料で二十五日まで。 (志村彰太)

 相鉄は一九一七年十二月十八日に創業。現在のJR相模線とほぼ同じルートの茅ケ崎−橋本で運行を始めた。同じ頃に設立され、横浜−厚木(後に海老名)で走っていた神中(じんちゅう)鉄道を四三年に吸収合併。その後、戦時の物資運搬や経営効率化を目的に相模線部分は国有化され、残る路線は東京急行電鉄(東急電鉄)に経営委託を余儀なくされた。

 戦後、横浜−海老名のみで四七年に東京急行から独立。高度成長期からバブル期にかけ、横浜駅西口の開発やいずみ野線延伸をし、県内経済の発展や交通改善の一翼を担った。現在、JRや東急との直通線開業を目指しながら、自社ブランドのホテル開発など不動産業も新しいステージに入り、「次の百年」に向けて足場を固めている。

 展覧会では、これらの動きを写真や実物資料で振り返る。中でも、鉄道ジオラマの達人として愛好家に知られる相鉄社員石川陽一さん(39)の作品が、会場の最も目立つところに配置されている。

 石川さんのジオラマは、沿線を精巧に再現した三十〜六十センチ四方の十五作品。戦前と戦後の風景を二層構造にしたり、新旧の車両を同じ空間に配置したりと、相鉄の歴史を小さな世界で表現した。石川さんは「忠実に再現するよりも、想像をかき立てる世界を表現した」と語る。

 道路と線路が立体交差する三ツ境駅や二俣川駅付近のジオラマなどは、息をのむほどの完成度。広報担当者は「沿線の魅力と社員の熱意を知ってもらういい機会と考えた」と、石川さんの作品をイベントの目玉に据えた理由を話す。石川さんは「今後は再開発の進む海老名駅、JRや東急との直通線新駅の作品を手掛けてみたい」と、ジオラマで相鉄の歴史を刻む決意を明かした。

 

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