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【神奈川】

マリノス ACL懸け「元日決戦」 監督を有終の舞台へ

横浜M−柏延長後半、決勝ゴールを決める横浜M・ビエイラ選手(右)=23日、等々力競技場で

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 3シーズン指揮を執り、今季限りで退任するモンバエルツ監督への有終の舞台を選手たちが用意した。

 23日の天皇杯準決勝。川崎・等々力競技場で柏と対戦した。スタンドは青と黄色に染め分けられ、声援はやむことがなかった。

 もう一つの準決勝でC大阪が神戸を破っていた。柏は決勝進出を決めた時点で来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフ出場権を手にできる。マリノスには優勝以外にACLへの道はない。闘志がぶつかる。試合は延長戦にもつれ込む熱戦に。

 前半11分に先制され、前半は耐える展開になった。それは今季、チームがやり抜いてきた戦い方でもある。前線から中盤での守備のチェック、GKを含めた最終ラインの踏ん張り。そして守から攻への早い切り替えで数少ないチャンスをものにする。守備の要、中沢佑二(39)は「3年間やってきたことがそのまま出た集大成のようだった」と言った。シュート数は10−18。その通りの内容だった。

 追う展開の中で、後半早々に負傷したMF扇原貴宏(26)に代わって入ったFW伊藤翔(29)が、左サイドのSB下平匠(29)からのクロスをヘディングで同点ゴール。徐々にペースを上げ、延長後半から投入されたMF遠藤渓太(20)がSB松原健(24)とのワンツーパスからのドリブル、そして縦パス。これにFWウーゴ・ビエイラ(29)が反応。相手DFの動きの逆を取って巧みにボールを受け、勝ち越しゴールを挙げた。

 そして5分後のロスタイム、GK飯倉大樹(31)のスーパーセーブで勝利を手にしたのだった。飯倉は今季のJリーグでチームでは中沢とともに全試合フル出場。守護神の意地だったか。

 大事な一戦での若手成長株、遠藤を褒めたい。スピードを生かしたドリブルという武器に「周囲をいかす。周囲といきる」プレーが身に付きつつある。

 マリノスは2013年度以来4大会ぶり、前身の日産自動車時代を含めると歴代最多タイ8度目(マリノスとしては3度目)の天皇杯制覇を懸ける。

 相手のC大阪との顔合わせは、ともに前身の日産自動車、ヤンマーだった1983年度大会以来。日産が初優勝を飾り、その後、加茂周監督の下でMF木村和司、FW金田喜稔、水沼貴史たちを中心に黄金時代を築くことになる記念すべき大会だった。

 C大阪とは今季公式戦3敗と分は悪い。だが、「ボールは丸い」。何が起こるか分からない−サッカー界にある言葉である。元日を楽しもう。(財徳健治=スポーツライター)

 

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