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【神奈川】

障害児の母親らの社会参加後押し 市民団体と商議所が連携「よこすかテレワーク」

よこすかテレワークを利用し、イベントのチラシをパソコンで制作する竹島さん=横須賀市で

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 インターネットなどを活用し、時間や場所にとらわれずに働ける「テレワーク」に適した仕事を、定職に就きづらい障害児の母親らにつなぐ取り組みが横須賀市で始まった。子どもの付き添いや介護と仕事の両立が難しい女性の「社会参加したい」との願いを後押しし、企業が悩む人手不足の解消にもつなげる狙いだ。

  (福田真悟)

 取り組みの名称は「よこすかテレワーク」。横須賀商工会議所と、障害児の母親らでつくるグループ「sukasuka−ippo(すかすかいっぽ)」が連携し、先月から運営している。グループのメンバーを中心に十四人が登録。商工会は市内の企業や団体などに周知し、外部発注できる業務を掘り起こす。

 受注するのは、広告デザインやウェブページの作成、会員制交流サイト(SNS)の定期更新など。働き手はそれぞれのスキルに応じ、空き時間を利用して仕事をこなす。商議所の担当者は「アンケートで人手不足と答える事業者は多く、取り組みは力になる」と話す。

 小学校の特別支援学級に通う自閉症の長男(6つ)を持つ竹島聡子さん(42)は、「すかすかいっぽ」のメンバーとしてホームページなどをデザインした経験を生かし、イベントのチラシ作成などを請け負った。「送り迎えなど、障害児の親はどうしても時間の制約がある。在宅の仕事を増やすことは意味がある」と語る。

 昨年八月に発表された厚生労働省研究班の調査によると、障害があり特別支援学校に通う子どもの保護者のうち、登下校に付き添わざるを得ず、生活や仕事に影響を受けている人は全国で六割を超える。

 「すかすかいっぽ」代表の五本木愛さん(43)は「移動支援などのデイサービスはあっても、ヘルパーが不足していて利用しづらい。決められた時間、日数で働くのは難しい」と説明。「ばりばり働いてきた人が家にこもるのは精神的につらい。介護を担う女性らにも取り組みを広げたいので、どんどん仕事を発注してほしい」と呼び掛けた。

 「すかすかいっぽ」は来月、説明会を開く(日時、場所は未定)。問い合わせは五本木さん=電080(5484)8186=へ。

 

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