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【神奈川】

戌の像お目見え「願い事して」 大病患った彫刻家・伊勢原の西巻さん 秦野の大社に「干支」奉納

新年の参拝客を迎える戌の石像と西巻さん=秦野市で

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 二〇一一年に悪性リンパ腫を患った伊勢原市西富岡の彫刻家、西巻一彦さん(58)が彫った来年の干支(えと)「戌(いぬ)」の石像が二十六日、秦野市平沢の出雲大社相模分祀(ぶんし)にお目見えした。西巻さんは再発の不安を抱えながら、「生きる目標にしてもらいたい」と願う草山清和宮司(60)の依頼を受け、一四年の「午(うま)」から毎年石像を奉納している。

 戌の像は真鶴町で採れた本小松石を使い、高さと奥行き七十センチ、幅四十五センチ。参拝客と目を合わせるように見上げたシバイヌが、小首をかしげながら願い事を聞いている姿を表現した。

 昨年は五月に急性心筋梗塞で心肺停止状態になり、年末には父が死去。災難続きだった自身を鼓舞するかのように、「酉(とり)」の像は胸を張って空を見上げる姿にした。今年は大きな病にも見舞われず「穏やかな年でした」と振り返り、戌も柔和な表情で鳥居の下に控えている。

 「子どもから大人まで、石像を触って願い事をしてくれたらうれしい」と西巻さん。草山宮司は「かわいらしいので大勢の参拝客が触ってくれますよ」と話した。 (布施谷航)

 

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