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【神奈川】

届け、ヒロシマの願い 川崎市民合唱団「いちばん星」25回記念コンサート

合唱組曲「ヒロシマ」を披露する、いちばん星の団員たち=川崎市中原区で

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 川崎市の市民合唱団「いちばん星」が八日、広島の原爆の被害を表現した合唱組曲「ヒロシマ」を、同市中原区のエポックなかはらで披露した。同合唱団は平和を願って歌い続け、節目となるこの日の第二十五回記念コンサートでヒロシマを取り上げた。広島市の松井一実市長も感謝のメッセージを寄せた。 (山本哲正)

 ヒロシマは、同市在住の詩人ゆうきあい(本名・松尾静明)さんが作詞。作曲家でピアニストの朝岡真木子さんが作曲した。原爆の被害で「やさしく死ねる水をください」、髪が「抜けることを気にしないで洗えて」などと歌うくだりがあり、「この世界が花のこころで愛のこころで歌のこころで満ちあふれるように」と、核なき世界への願いを込めている。合唱団は約三十分と長い組曲を歌い、会場にはすすり泣く人の姿も見られた。

 松井市長のメッセージは「核兵器のもたらす惨禍や平和の尊さを多くの人に伝える取り組みに敬意を表する」「絶対悪である核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に共に力を尽くしたい」という内容で、会場で配られたプログラムに掲載された。

 いちばん星は一九九二年、子どもたちの将来のため歌声で平和な社会をつくりたいと教職員らで結成。趣旨にひかれた他の職業の人も加わり現在の団員は約五十人。川崎市在住の声楽家山寺圭子さんが指導している。

 いちばん星の照井携子代表は「昨年は核兵器禁止条約が国連で採択され、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))がノーベル平和賞を受賞した。一方で憲法が、戦争への道を開くかどうかの岐路にある。平和を守りたい」と歌に込めた思いを語った。

 記念コンサートには東日本大震災の被災地を訪ねてきたいちばん星と交流を続ける岩手県大槌町のキッズコーラス「あぐどまめ」の小学生たちも出演。川崎市在住のピアニスト小原孝さんが作詞作曲した復興支援曲の「逢(あ)えてよかったね」などを歌った。

 いちばん星が歌う合唱組曲「ヒロシマ」はCDでも販売。一枚税込み二千円(送料別)で収益の一部を東日本大震災の復興支援に充てるという。購入申し込みはファクス=044(888)7110=で受け付ける。問い合わせは、照井代表=電090(8109)3829=へ。

 

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